No-music.No-life

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2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

いのちのパレード

恩田陸さんの本です。 恩田さんの作品を読むのは、なんだか久しぶりです。 この作品は短編集だそうで、気軽に読めるかなあと思って買ったのですが…意外と苦戦。 [六番目の小夜子]みたいなミステリ調の話、[常野物語]みたいな、不思議な力の話。[理瀬シリーズ…

ワイルド・ソウル(下)

垣根涼介さんの本です。 上下巻の本は、やっぱり下巻から!と思ったくらい、下巻から一気に引き込まれてしまいました。 上巻は、主に登場人物達の過去が描かれるため(南米に移民するという政策が絡んだ生々しい現実だったりするので)、なかなか物語に入り…

ガニ股人口増加中?

最近物凄く目に付いてしまう事がある。 ガニ股の女子! 今これを書くにあたって、ガニ股とO脚は微妙に違うのだという事を初めて知りました。 どちらも大腿骨のねじれが原因という意味では同じだが、O脚は大腿骨が内側にねじれて起こるのに対し、がに股は外側…

ブレイクスルー・トライアル

【『このミステリーがすごい!』大賞(第5回)】技術の粋をつくした難攻不落の技術研究所に侵入し、24時間以内に所定のものを持ち帰るという、懸賞金1億円の一大イベント「ブレイクスルー・トライアル」。数々の障害に立ち向かい、突破するのはどのチー…

そう、私は意気地なし。

ここぞというチャンスを、チャンスだと気付いていながら逃してしまう―― それが私。 最近会社に入社してきた女の子がいる。 ストレートの栗色の髪の毛を、横で一つに結んでいる姿がとても可愛らしい。 身長も大きく、背筋も伸びていてそして細い。 「ああ、可…

パーフェクト・プラン

代理母で生計を立てている小田桐良江は、かつて出産した子供、三輪俊成が母親・咲子に虐待されていることを知り、発作的に俊成を三輪家から連れ出してしまう。そのことを知ったかつての愛人・田代幸司と兄貴分でアングラ・カジノの店長・赤星サトルは張龍生…

私は、本当に馬鹿なのか?

最近気付いた事がある。 「人の話を、1回聞いただけで理解出来ない」 のである。 前々から自覚はしていた。 理解力がないという事を。 学生時代、授業を真面目に聞いていても理解出来ない事は確かにあった。 だがそれは、大嫌いな数学とかで。 極端に成績が…

きみが見つける物語 恋愛編

はじめて味わう胸の高鳴り、つないだ手。甘くて苦かった初恋。一晩じゅう泣き明かした失恋でさえも、いつかたいせつにしまっておきたい思い出になる…。旬の作家が集結、それぞれが描いた恋の物語とは?いまどきの名作を厳選、超豪華ラインアップでおくる短編…

ワイルド・ソウル(上)

一九六一年、衛藤一家は希望を胸にアマゾンへ渡った。しかし、彼らがその大地に降り立った時、夢にまで見た楽園はどこにもなかった。戦後最大級の愚政“棄民政策”。その四十数年後、三人の男が東京にいた。衛藤の息子ケイ、松尾、山本―彼らの周到な計画は、テ…

スタート・ライン⑤ 最終章

(エピローグ) 何気なくつけていたFMラジオから流れるその曲には、聞き覚えがあった。中学時代の後輩だった牧田達のバンドは、デビュー十周年を迎えた今でも第一線で活躍を続けていた。彼らと同じような沢山のバンドがデビューしては、いつの間にか消えてい…

スタート・ライン④-2

(8) 終わった――最後の音を弾き終えたと同時に、僕は背負っていた何かから解放されたかのような気持ちを味わっていた。 夢を追い続けて、この十数年間を音楽と共に生きてきた。それを苦しいと思った事なんて、ただの一度もなかったはずなのに、どうして今、僕…

重力ピエロ

遺伝子を研究する泉水と芸術的な才能を持つ春は、一見すると仲の良さそうな普通の兄弟だ。そんな二人の住む街では、謎の連続放火事件が発生していた。泉水と春は事件に深く踏み込み、家族を巻き込みながら次第に家族の過去にも近づいていくのだが…… 出演:加…

本日(5/24)の晩御飯:生姜あんかけハンバーグ

以前作った時は、初めてなのに成功して見た目も美味しそうにできたのになあ・・。 何故か2回目で失敗する私であります。 あ、見た目ですけどね。 味は何とかOKでした。 あんが少ないのは、水の分量を間違えたせいだろうなあ。 そして焼き加減を誤ったよう…

5月23日(土)「Domenica」 native/何が欲しいんだ?in 渋谷supuma

昨日、友達の知り合いのライブに何となくの流れで行く事になったのです。 その友達の知りあいということは、激しいロックかパンクかヘヴィメタか?と内心気乗りしないまま向かった先は、あの渋谷のお洒落服屋が軒を揃える界隈にある、小奇麗なバー?でござい…

スタート・ライン④-1の2

会場は、外から見た時のイメージそのままに大きかった。驚いたのは、一万五千人規模の客席がほぼ埋まっている事だろう。会場内に入った瞬間、その圧倒的な観客の数に私は驚き、思わず感嘆の溜め息をもらしてしまった。開演までのあと数十分。耳に馴染みのあ…

本日(5/23)のお昼ご飯:茄子とピーマンの味噌炒め丼(ただ載せただけですが)

今日は夕方から出かけるので(今日こそはオールにならないように帰宅します・・!)、お昼ご飯を。 野菜しかなかったので、大好きな茄子と最近好きなピーマンの味噌炒めを作り、ご飯にのっけました。 材料:ピーマン/茄子/ 合わせ調味料(砂糖・しょうが汁・…

海を抱いたビー玉

運転手の親子に愛されたことで「心」を持った瀬戸内海の小さな島のボンネットバスと、手にした者に勇気を与える不思議な青いビー玉が、時代を超え、運命に導かれながら旅をしていくファンタジー。旅は、懐かしい昭和40年代の瀬戸内海の島から、大震災に見…

自動車保険で悩み中。

先月、年2万円を支払っていた●CA生命の保険を解約し、会社の月520円の団体保険に加入した。 死亡時に300万円しか入らないが、月520円で年6千円ちょいで済むならば、とりあえず死なないように気をつければ全然良い。 どうせ掛け捨てなのだから、高い保険を…

ガール・ミーツ・ガール

柏木夏美は、デビューを目前に控えたミュージシャン。本格的なロックミュージシャンを志向する彼女に、ある人気女性ミュージシャンとのコラボレーションの話が舞い込んで…。『疾風ガール』、待望の続編。 誉田哲也さんの最新刊、疾風ガールの続編です。 何と…

スタート・ライン④-1

(7) 音ちゃんと別れて、地元に戻ってから数週間が過ぎた。 最後の最後まで、私達は気まずく目を逸らし、お互いにわだかまりを残したまま別れてしまった。もう音ちゃんから連絡が来る事はないし、私からも連絡する事は出来ない。 言わないで後悔するよりは言…

暴力で人は救えるか― 生まれ育った島が天災に遭い、天涯孤独の身となった信之。しかも彼は愛する幼なじみを救うためにある罪を犯していた。島を離れて二十数年、心を閉ざして生きてきた信之を、過去の秘密が追ってくる― 三浦しをんさんの本です。 ああ、久し…

スタート・ライン③-2

金曜の夜にそのまま実家に戻り、日曜の夜に帰ってくると言っていたはずの歌ちゃんが、日曜の夜十時を過ぎても帰って来ていない。明日は普通通りに仕事があるはずだ。何かあったのだろうか。心配になった僕は、歌ちゃんにメールを送る事にした。 メールを送っ…

スタート・ライン③-1の2

「和歌子ぉー! 久しぶりー!」 翌日の夕方。クラス会の会場となっていた居酒屋に行くと、すぐに私の存在に気付いたらしい幹事の女の子が、嬌声をあげた。ああ確か、この子は…… 「美弥子! 久しぶり。ごめんね、ずっと参加できなくて。元気だった?」 私は無…

スタート・ライン③-1

(5) 母親から届いた手紙には、一通の往復葉書が入っていた。高校のクラス会のお知らせらしい。東京に出てきて、何度かこの手の知らせは届いていたけれど、私は一度も参加した事がなかった。だけど何故だろう、今回は行ってみようかなと思ったのは。ただの気…

片耳うさぎ

あっちもこっちも謎だらけだけど、私、思うのよ。これら全部がすべてきれいにつながる瞬間があるんじゃないかって。蔵波奈都は小学六年生。引っ越してきた父の実家は、古くて大きなお屋敷で、どうしても馴染めない。しかも、このお屋敷には不吉な言い伝えが…

ROCK IN JAPAN FES 第二弾アーティスト発表!

とりあえず、言っていいでしょうか。 土曜日に参加したい! APOGEEキター!と思ったら、どうしてどうして土曜日なんでしょう・・・! というか、日曜日の追加アーティストで興味をそそられたのはavengers in sci-fiくらいだった・・・。私的な興味です…

スタート・ライン②-2

(4) 約束の期限が、もうすぐそこに迫っていた。だけど現実なんてそんな風に簡単にはいかない。僕らのバンドは、未だにこの小さなライブハウスですら、観客で一杯にする事が出来ずにいた。 「あーあ。今日も客少ねえ! っていうか、多分俺らのバンド目当てじ…

スタート・ライン②-1

(3) 私は、両親から大事に大事に育てられてきたという自覚がある。それは、一人娘ゆえという事もあるのだろうけれど、片道二時間がかかるという大学に進学を決めた時ですら実家通いを強制させるくらいなのだから、両親は私が東京に出て行ってしまう事が単純…

ぼくのメジャースプーン(文庫版)

ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった――。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チ…

スタート・ライン①

(1) あの約束の日が、こんなに早くやってくるなんて思ってもいなかった。いや、違う。月日は、ゆっくりとだけど着実に過ぎていた。それを早いと思うか遅いと思うかは、多分自分次第であって、私はそれを早いと思ったのだ。そしてそれだけ自分も年齢を重ね…