No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

そう、私は意気地なし。

ここぞというチャンスを、チャンスだと気付いていながら逃してしまう――

それが私。


最近会社に入社してきた女の子がいる。
ストレートの栗色の髪の毛を、横で一つに結んでいる姿がとても可愛らしい。
身長も大きく、背筋も伸びていてそして細い。

「ああ、可愛い子だなあ」

と思ったのが第一印象。

けれど、私の会社は部署内での結束は強いのだが、ひとたび部署を離れるとやけによそよそしいという難点がある。

別の部署の人だから、挨拶もしなかったり(私は基本的に挨拶はするようにしているけれど、朝出社しても「おはようございます」も言われない事などザラである。転職して驚いたのは、そういうドライな関係がまかり通っているところ、だろうか。前の会社は世間知らずの新人以外は、基本的に挨拶をしてくれるところではあったため、本気で驚いた)。

部署外の人と接する機会が少なく、だから私が入社してからずっと憧れている「イケメン」とも何の進展がないのは、そのせいに他ならない(というか、話かけるのとか絶対無理。憧れは憧れのままで良い)。

その可愛い子も、例外ではなく。
勿論別の部署の子である。

話をしてみたいなあ、話せるようになったら素敵だなあ。
可愛い子いいなあ。

そう思いつつ、なかなかその機会もないものだから・・・
結局は何も行動を起こせないまま。


最近親しくしてもらっている方とも、きっかけは私がライブに行っているという話をしていたのを聞いていたその人が、思い切って私に話しかけてくれたことが大きな理由であり、私からは話をしてみたいと思っていたものの、何も行動を起こせていなかったのだ。

いつだって私は受身の女である。




しかし、先日チャンスが訪れたのである。

全部署共通の研修。

その研修のために会議室へと行くと、なんと目の前にその可愛い女の子が座っているではないか!

これは何か話しかけるチャンスなのでは・・・?
そう思うのに、どうしても話しかける事が出来ない。

私の部署からは自分ひとりだけが参加だったのだが、その子は同じ部署の人と一緒に来ていた、というのもある。

その引け目だろう。
完全に一人同士だったら、話しかけることも出来たのかもしれない。

しかし・・・

私は気まずく、視線を落としてしまった。

そうやって逃したチャンス。

逃した獲物は大きかった、と悔やむ頃にはもう遅い。


共通の話題があるかも分からない相手。
接点のない相手と親しくなるのは、並大抵の努力が必要である。

しかし同時に勇気とタイミングも必要となる。

そのタイミングが自分にやってきたというのに・・・・私はみすみすそのタイミングを逃してしまった。

ああ。


こうやって、恋愛にしろこういう場面にしろ、つかめるかもしれなかったチャンスや幸運を逃していく人生なんだろうな。
そう思ったら、やりきれなくなった。

あと少しの勇気。

私には、それが足りない。