No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

日傘のお兄さん<文庫版>

それは突然だった。保育園の頃、毎日遊んでくれた大好きだったお兄さんが、中学生になった夏実の前に現われた。 「追われているんだ、かくまってくれないか」なんと、お兄さんはロリコン男としてネット上でマークされていて・・・! こうして、夏実とお兄さ…

密やかに。

「どうしたの?それ」 彼が柔らかい笑顔を見せる。 伸びるのが遅い私の髪は、どう頑張ってもまだボブ程度にしかならない。 元々少しばかり癖のある髪は、サラサラというには程遠い。 綺麗な栗色の髪色なんて、夢のまた夢。 身長は、158センチ。 どんなに…

めがね

才能ありますよ。ここにいる才能 とある春の日。 南の島の小さな町に小さなバッグを一つだけ手にした眼鏡をかけた一人の女がやってきた。 不思議な魅力を持ったその女は、サクラという。 サクラは、毎年この時期になるとバッグ一つでやってくるのだ。 時を同…

NO.6(ナンバーシックス)#6

矯正施設の地下深くへ辿りついた紫苑は、ネズミの過去を知る長老から、NO.6が犯した侵略と虐殺の歴史を聞かされる。聖都市を待ち受けるのは、破滅か、それとも救いか―最後の闘いをかけて、運命の扉が開かれる。 --- あさのあつこさんの、NO.6待望の最…

存在は、遠く。<2>

知人や家族しか来てくれなかったライブは、いつしか少しずつ観客を増やしていく。 本格的にレコーディングをして、デモ音源をレコード会社に送ってみたりもした。 流石にそんなに簡単に上手くはいかなかったけれど、私たちのバンドは上手く行っていた。 ・・…

存在は、遠く。<1>

『恋愛?そうですね、しいて言うなら・・中学の時の同級生に、ずっと片思いしてましたね(笑) その子、高校に入ってから急に綺麗になって。綺麗って一言で片付けられないくらい、はい(こちらに頷きかけながら)高校は別だったんですけど、俺らの学校にまで…

10月27日(土)フジファブリック 学園祭ライブ in東京工芸大学

行ってきました。で、無事に帰ってくることが出来ました。 台風がきているってあり得ないですよね、厚木までの遠い道のりなのに。 新宿から1時間近くかかる上、本厚木駅からも15分程かかる長い長い道のり。 途中雨にも負けず、風にも負けず、風で傘の骨が…

初恋温泉

温泉に泊まる5組の男女の恋愛小説集。突然妻に別れ話を切り出され、とまどう夫。雪の一軒宿の謎めいたカップル。初めて恋人と温泉旅館に泊まる高校生。熱海・青荷・黒川ほか、日常を少し離れた温泉宿で繰り広げられる男と女の風景- --- 吉田修一さんの本…

まほろ駅前多田便利軒

東京のはずれに位置する"まほろ市"。この街の駅前でひっそり営まれる便利屋稼業。今日の依頼人は何をもちこんでくるのか。痛快無比。開巷有益。やがて切ない便利屋物語。 --- 三浦しをんさんの、直木賞受賞作。 いやはや、直木賞も大納得でした。 面白か…

不健康そのもの。

何だかなあ・・ 先週の初めに、以前耳鼻科に行った時に処方された薬を飲みきってしまって(一週間分だったから)、それでも症状が一時的に回復し、「よ~し、これで快適♪」と思っていたら、水曜日。 朝起きたらまたも耳鳴り。 今もずっと耳鳴りがやみません…

僕の憂鬱

「太郎君、本当は私以外にも本気で付き合っていた子がいたのね。」 ここ最近就職活動で忙しく、なかなか会えず仕舞いだった彼女から珍しく電話がかかってきて、いつもの待ち合わせのカフェに呼び出された。 カフェオレの入ったカップを両手で包みこむように…

フィッシュストーリー

「なあ、この曲はちゃんと誰かに届いてるのかよ?」売れないロックバンドが最後のレコーディングで叫んだ声が時空を越えて奇蹟を起こす。デビュー第一短編から最新書き下ろし(150枚!)まで、小気味よい会話と伏線の妙が冴える伊坂ワールドの饗宴。 --- 伊坂…

真夜中の五分前 side-B

「砂漠で毛布を売らないか」IT企業の社長・野毛さんに誘われるまま会社を移った僕は、バイトと二人きりの職場で新しく働き始める。仕事は、客入りの悪い飲食店を生まれ変わらせること。単なる偶然か実力か、僕の仕事はすぐに軌道に乗り、業界では隠れた有名…

いざ、鎌倉出陣!

行ってきました、鎌倉! 何ていうか、実は軽く10年以上ぶりでした。 小学6年の修学旅行で行ったのが最後で、しかも「鎌倉って何県にあるの?」とずっと漠然と考えていて、知らなかったという無知な私です。 無知っていうか、ここまでくるとあり得ない?よ…

真夜中の五分前 side-A

小さな広告代理店に勤める僕は、学生時代に事故で失った恋人の習慣だった「五分遅れの目覚まし時計」を今も使っている。その五分ぶん、僕は社会や他人とズレて生きているようだ。そんな折り、一卵性双生児の片割れ「かすみ」と出会う。かすみは、双子である…

チルドレン

「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々―。何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ- --…

憧れ

「ごめん!佐倉!俺と別れてくれ!」 それは、高校入学からまだ間もない5月の出来事だった。 向かい合う格好で座っていた私の彼氏である円谷が、パンッと大きな音を出して手を打ち合わせ、まるで拝むような形で私に頭を下げてきたのだ。 「はあ?何でなのよ…

格闘する者に○

藤崎可南子は就職活動中。希望は出版社、漫画雑誌の編集者だ。ところがいざ活動を始めてみると、思いもよらないことばかり。「平服で」との案内に従って豹柄ブーツで説明会に出かけると、周りはマニュアル通りのリクルートスーツを着た輩ばかりだし、面接官…

失われた町

30年に一度起こる町の「消滅」。忽然と「失われる」住民たち。喪失を抱えて「日常」を生きる残された人々の悲しみ、そして願いとは。大切な誰かを失った者。帰るべき場所を失った者。「消滅」によって人生を狂わされた人々が、運命に導かれるように「失われ…

14歳の本棚-初恋友情編-

中学生なら友だちと恋が最優先!人生で一度きりのかがやきにあふれた素敵な小説を、文庫いっぱいに詰め込みました。いらだちと不安をぶつけ合いながらも、かわらぬ友情を誓ったあの日。初めて異性に感じた切なさに眠れなかったあの夜。子どもから大人への通過…

それはまるで、春のような

電車の規則的な揺れには、どうしてこんなにも人を眠りに誘う力があるのだろう? 自分が通う海成高校まで、自宅から1時間半。 県下一の名門校とは言えども、県立の高校なので学生寮なんていう便利なものはない。 下宿先なんていうのも今のご時世そうそうない…

10月8日(月)ランクヘッド ジェットストリームアタックチャ~ンス!!inHEAVEN’S ROCKさいたま新都心

ようやくレポ書きます。 あまり記憶がないのですが・・。 本日は生憎の雨。 傘を持っていこうか迷って、結局持っていったら埼玉についた途端に雨が止んでいた。 ずっとどんよりとした曇り空。 --- 開場時間前に到着すると、既に凄い人だかり。 交差点の角…

一箱古本市に行ってきました♪

かねてから約束していたおさるさんとの飲み。 大して飲めないのに飲みに連れていって頂けて嬉しかったです。 早くビールが飲める大人になりたいものです。 そして、翌日の10/13(土)に『一箱古本市』なるものに行ってきました。 ダンボール一箱に、デザイン…

再会<後>

「今日の幹事って、風巻さんだったよね。私、毒田です。これ、会費」 元同級生達のどよめきをよそに、堂々と背筋をピンと伸ばして私の元にやってきた彼女ことブスダハナコは、そう言って私に会費の3,000円を手渡す。 私は手元の出席者名簿にチェックを入れ、…

再会<前>

カランとカフェの扉が開く音がして、元同級生達の目線が一斉にそちらを向いた途端、皆が一瞬押し黙ったのが気配で分かり、私はふっとそちらに目をやった。 周囲の沈黙は、すぐにどよめきに変わり私はとても冷静に「ああ、やっぱりな」と思っていた。 例えば…

私が語りはじめた彼は

私は、彼の何を知っているというのか?彼は私に何を求めていたのだろう?大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘―それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか…。「私」は、彼の中に何を見…

秘密の花園

私は、なにをしているんだろう。どうしたら「私」でいられるんだろう?カトリック系女子高校に通う、三人の少女、那由多、淑子、翠。性格の異なる三人の「私」は、家族、学校、男たちの中にあって、それぞれが遠いはるかを、しずかに深くみつめている。「秘め…

週末は、料理を作ろう!

成功しました。 ハヤシライス。 流石に写真を載せようかと思ったが、大して美味しそうにも見えないので自粛。 土曜日のオムライスと味噌汁に引き続き、昨日はハヤシライスに挑戦致しました。 元々母が小食なのと、私も大して食べる訳でもないのと・・ 家族二…

最下位女子高生⑫~中学生編~「受験、そして卒業」

私立高校の保険はない。 公立、一本。 頭は中の上位、生活態度には問題はない、部活も3年間ちゃんとやり遂げたし、中2、3年と皆勤賞だし、いくつか作文とか標語で表彰もされたし・・大丈夫だ、あとは試験さえそれなりに出来れば。 中3の一大イベントとい…

漢方地獄。

再び耳鼻科に行ったものの、やっぱり原因不明ということでガッカリしつつ、若干低音部が聴こえにくくなっていたという程度で、異常はないらしい。 これで別にいきなり耳が聞こえなくなるとかじゃなければ別にいいですけどね。 そのうち治るだろって感じで楽…