No-music.No-life

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2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

サイドストーリーズ

『百瀬、こっちを向いて。』の相原ノボルの高校時代のクラスメート・田辺が17歳の夏に経験した切なくも不思議な出来事(「鯨と煙の冒険」)。防犯探偵・榎本径の不在時に起こった密室環境での事件。自殺か他殺か?弁護士・芹沢豪と青砥純子が挑む(「一服ひろば…

走る?

あなたは走っていますか? 人生には、走るシーンがつきものだ。 空前のRunブームのなか、「走る」ことをモチーフに 東山 彰良 中田 永一 柴崎 友香 王城 夕紀 佐藤 友哉 遠藤 徹 前野 健太 古川 日出男 岩松 了 小林 エリカ 恒川 光太郎 服部 文祥 多彩な作家…

さしすせその女たち

39歳の多香実は、5歳の娘と4歳の息子を育てながら、デジタルマーケティング会社の室長として慌ただしい毎日を過ごしていた。仕事と子育ての両立がこんなに大変だとは思っていなかった。ひとつ上の夫・秀介は「仕事が忙しい」と何もしてくれない。不満と怒り…

ブルーハワイ

「いま、わたしは、わっと泣きだしたいくらいの敗北感を覚える」――あなたの心にそっと染み込む、至極の作品集。 青山七恵さんの本です。 相変わらず読みやすい文章なんですが、可もなく不可もなくという感じですかね。 タイトルから明るい話を想像していたけ…

2018年1月~10月まで 山の記録

<2018年 1月~10月まで 山の記録> 2月 多峯主山(埼玉) 3月 金勝山(埼玉) 三毳山(栃木) *ハイキング 4月 三頭山(東京) 5月 枡形山(神奈川) *ハイキング 7月 堂ヶ島渓谷(神奈川) *ハイキング 吹割渓谷(群馬) *ハイキング 8月 筑波山(茨城) 9…

火星に住むつもりかい?

住人が相互に監視し、密告する。危険人物とされた人間はギロチンにかけられる―身に覚えがなくとも。交代制の「安全地区」と、そこに配置される「平和警察」。この制度が出来て以降、犯罪件数が減っているというが…。今年安全地区に選ばれた仙台でも、危険人…

Aではない君と

勤務中の吉永のもとに警察がやってきた。元妻が引き取った息子の翼が死体遺棄容疑で逮捕されたという。しかし翼は弁護士に何も話さない。吉永は少年法十条に保護者自らが弁護士に代わって話を聞ける『付添人制度』があることを知る。生活が混乱を極めるなか…

異類婚姻譚

「ある日、自分の顔が旦那の顔とそっくりになっていることに気が付いた。」――結婚4年の専業主婦を主人公に、他人同士が一つになる「夫婦」という形式の魔力と違和を、軽妙なユーモアと毒を込めて描く表題作ほか、「藁の夫」など短編3篇を収録。 本谷有希子さ…

イノセント・デイズ

田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪により、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人など彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がるマスコミ報道の虚妄、そしてあ…

鈴木みきの 山の足あと

鈴木みきが、『山と溪谷』『ヤマケイJOY』『富士山ブック』等の取材にかかわるなかで、登山者として成長していく姿を振り返ります。 当時の記事と、それに対する後記という構成、そして、メインの写真に加え、イラストやマンガもふんだんに提供しています。 …

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。 高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。 気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて──。 七月隆文さんの本です。 先日読んだ「コーヒーが…

コーヒーが冷めないうちに

とある街の、とある喫茶店のとある座席には不思議な都市伝説があった。 その席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるという。 ただし、そこにはめんどくさい…… 非常にめんどくさいルールがあった 1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事…

下町ロケット ゴースト

宇宙から人体へ。次なる部隊は大地。佃製作所の新たな戦いの幕が上がる。倒産の危機や幾多の困難を、社長の佃航平や社員たちの、熱き思いと諦めない姿勢で切り抜けてきた大田区の町工場「佃製作所」。高い技術に支えられ経営は安定していたかに思えたが、主…

ホワイトラビット

仙台の住宅街で発生した人質立てこもり事件。SITが出動するも、逃亡不可能な状況下、予想外の要求が炸裂する。息子への、妻への、娘への、オリオン座への(?)愛が交錯し、事態は思わぬ方向に転がっていく――。 伊坂幸太郎さんの本です。 何気に黒澤シリーズで…

西郷どん! 上製版 後編

吉之助にようやく下った赦免。しかし時代は急変、不在の間にふるさと薩摩はイギリスの砲撃を受け、国内には不穏な空気が立ち込めていた。荒ぶる長州は一気に挙兵し、幕府軍と蛤御門ではげしい戦闘を繰り広げる。吉之助は幕府側に立ち、生まれついての大将と…

西郷どん! 上製版 前編

なんという目をした男だ――。吉之助の目を見た者は、誰もがそう呟いた。下級武士の家に生まれた西郷吉之助は、貧しいながらも家族や友に恵まれて育つ。のちに大久保利通となる正助とは、素読をし、相撲をとる郷中仲間だ。藩主・島津斉彬の雄姿を間近に見た吉…