No-music.No-life

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2012-01-01から1年間の記事一覧

自虐の詩

子どものころから不運続きの幸江は、乱暴者で酒飲み、仕事もせずギャンブルに明け暮れるダメ亭主イサオに健気に尽くしていた。見かねた隣人に別離を勧められ、パート先の店主にしつこく言い寄られようとも、イサオと一緒にいることが何よりも幸せ。そんなあ…

あまからカルテット

「終点のあの子」作者の誰もが待ち焦がれた新作は、仲良し四人組の探偵小説。ピアノ講師の咲子、編集者の薫子、美容部員の満里子、料理上手な由香子。恋愛の荒波も、仕事の浮き沈みも、四人の絆で乗り越えてみせる。 柚木麻子さんの本です。 ん?探偵小説っ…

終わらない歌

「覚えてる? 今、あのときの未来だよ」 高校二年の春、卒業生を送る会の合唱で、未来への願いを託した調べに心を通わせあったクラスメイト。 御木元玲、原千夏、中溝早希、佐々木ひかり、里中佳子、東条あや。三年の月日が流れ、少女たちは二十歳になった。…

10万円

2012年度の医療費、とうとう10万円を超えました。 計算してみたところ、総額¥106,270! 耳の薬、医療費がかさんだようです。 結局、今も耳鳴りは治っていないのですが、薬を飲み続けていても全く改善しないので通院を止めてしまいました。 歯の検診も受けた…

ホルモー六景(再読)

このごろ都にはやるもの、恋文、凡ちゃん、二人静。四神見える学舎の、威信を賭けます若人ら、負けて雄叫びなるものかと、今日も京にて狂になり、励むは御存知、是れ「ホルモー」。負けたら御存知、其れ「ホルモー」。このごろ都にはやるもの。元カレ、合コ…

消える「水晶特急」 吉敷竹史シリーズ④

1985年4月、国鉄が誇る〈水晶特急〉が、上野から酒田まで、マスコミ関係者を乗せて処女旅行に出発した。その直後、列車強奪に遭う。犯人は大物代議士・加灘耕平の旧悪告白を要求し、人質の中の週刊誌記者・蓬田夜片子に、マスコミ公表の役目を命じた。だが…

クリスマスは明日。

と、毎年クリスマスイブの盛り上がりを見る度に思います。 何ですかね? なんで25日のクリスマスって何か終わった感が漂っているんでしょうか。 毎年クリスマスが終わると(25日の夜になると)、突然和風の装い(正月準備)に変わるあの感じがとても嫌いです…

海を見に行こう

同棲していた彼氏とケンカして、家出した茜。民宿を経営する叔父夫婦のもとに転がり込むが、そこはラブホテルに替わっていて…(「海風」)。結婚して10年。ずっとうまくいっていた妻との間に、大きな悩みを抱えてしまった航。久しぶりに戻った故郷で、昔傷つ…

はるがいったら(文庫版・再読)

寝たきりの愛犬と迷える姉弟の青春物語 両親が離婚し離れて暮らす姉弟。完璧主義の姉・園は不毛な恋愛にはまり、体が弱く冷めた性格の弟・行は進路に悩んでいる。寝たきりの愛犬・ハルを間に揺れる二人。第18回小説すばる新人賞受賞作。 飛鳥井千砂さんの本…

吉祥寺の朝日奈くん(文庫版)

彼女の名前は、上から読んでも下から読んでも、山田真野。吉祥寺の喫茶店に勤める細身で美人の彼女に会いたくて、僕はその店に通い詰めていた。とあるきっかけで仲良くなることに成功したものの、彼女には何か背景がありそうだ…。愛の永続性を祈る心情の瑞…

ヒートアップ

七尾究一郎は、厚生労働省医薬食品局の麻薬対策課に所属する麻薬取締官。警察とは違いおとり捜査を許された存在で、さらに“特異体質”のおかげもあり検挙率はナンバーワン。都内繁華街で人気の非合法ドラッグ“ヒート”―破壊衝動と攻撃本能を呼び起こし、人間…

東京ソラマチへ行ってきた。

北海道に行ってしまった友達がこちらに帰ってきていたので、兼ねてから行きたいと思っていたスカイツリーへ行く事にした。 行きは「とうきょうスカイツリー」駅より。 東京はとうきょうなんだよね!平仮名(笑) 今日は晴れてはいるものの雲が多くてすっきりし…

北の夕鶴2/3の殺人 吉敷竹史シリーズ③

五年ぶりに、別れた妻・通子からかかってきた電話は、ただならぬ気配に満ちていた。 警視庁捜査一課の吉敷竹史は、通子を追って上野駅へ。発車直後の「ゆうづる九号」に彼女の姿を見つけたが・・・。翌日、列車内で通子と思われる女の死体が発見された――! …

鋏の記憶

物に触れると所有者の記憶を読み取ることができる「サイコメトリー」能力を持った、女子高生の桐生紫。その力を生かして、周囲で起こった四つの怪事件の捜査を手助けすることに。殺人、失踪、家族の秘密…「物」だけが真実を知っている!傑作ミステリー。 今…

14階段 検証 新潟少女9年2ヶ月監禁事件

事件の真相に迫る渾身のルポルタージュ 第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞した本作品は、2000年1月に発覚した「新潟少女監禁事件」の真相にはじめて迫ったルポルタージュである。引きこもり男が当時9歳だった少女を9年2ヶ月という長期にわたっ…

2012年11月27日~28日 飛騨高山・下呂温泉の旅

日本三名泉の一つ、「下呂温泉」。 憧れの温泉地に行って参りました。 母と旅に出ると、大抵雨に見舞われる雨女ですが、今回は晴れ。 東海道新幹線の車中(静岡)から、このように見事な富士山を拝む事もできました。 しかし・・・ 名古屋~ワイドビューひだ…

その日東京駅五時二十五分発

そしてぼくは、何も何もできない。頑張ってモールス信号を覚えたって、まだ、空は燃えている――。終戦のまさにその日の朝、焼け野原の東京から故郷広島に汽車で向かった「ぼく」。悲惨で過酷な戦争の現実から断絶された通信兵としての任務は、「ぼく」に虚無…

出雲伝説7/8の殺人 吉敷竹史シリーズ②

山陰地方を走る6つのローカル線と大阪駅に、流れ着いた女性のバラバラ死体!なぜか首はついに発見されなかった。捜査の結果、殺された女は死亡推定時刻に「出雲1号」に乗車していたらしい。休暇で故郷に帰っていた捜査一課の吉敷竹史は、偶然にもこの狂気の…

2012年12月7日(金)永野亮 2012 ワンマンライブ「はじめよう」vol.4@渋谷duo MUSIC EXCHANGE

多分今年最後のライブです。 この日、東京でも震度4の大きな揺れに見舞われ、電車が遅れないかと冷や冷やしながら仕事終了後電車に飛び乗り、渋谷へ向かいました。 幸い何とか辿り着く事ができて、会場まで急ぎます。 いつも一本道を間違えるんですけど、今…

よろず占い処 陰陽屋アルバイト募集

王子稲荷のふもとの商店街、ホストあがりのイケメン毒舌陰陽師が営む占いの店「陰陽屋」は今日も細々営業中。ある日おしかけてきたのは、派手なスーツの綺羅綺羅しい一団。祥明が元いた店の若手ホストたちだった。人捜しを頼まれたはずが、なぜかカリスマホ…

蜃楼の主 白兎3

看護師の母とふたり暮らしの高校生、三島爾(みつる)は、怖ろしい夢を見た翌朝に起こる、さまざまな異変に悩まされていた。指に捲きついた女性の髪、全身にまとわりつく血の臭い……。異変のあった夜には必ず、近隣で通り魔事件が発生していた。人殺しは、無意…

夏服パースペクティヴ 樋口真由''消失''シリーズ 少女洋弓銃殺人事件

私立都筑台高校2年生にして、弱小映研部長の遊佐渉は、新進気鋭の女性映像作家・真壁梓が、夏休みを利用して行うビデオクリップ制作のスタッフとして、撮影合宿に参加することに。そこには、美貌の1年生樋口真由の姿もあった。かくして、廃校となった中学校…

カラスの親指

ベテラン詐欺師のタケと、どこかマヌケな相棒のテツ。ある日、ひょんなことからまひろという少女と知り合ったのをきっかけに、二人は彼女と姉のやひろ、その恋人の貫太郎と共同生活を送るハメになってしまう。全員が不幸な生い立ちを背負っていたこともあり…

カマラとアマラの丘

廃墟となった遊園地、ここは秘密の動物霊園。奇妙な名前の丘にいわくつきのペットが眠る。弔いのためには、依頼者は墓守の青年と交渉し、一番大切なものを差し出さなければならない。ゴールデンレトリーバー、天才インコ、そして……。彼らの“物語”から、青年…

七緒のために

主人公の私=雪子は中学2年生。以前通っていた女子校に馴染めず、東京の中学校へ編入してきた。そのクラスで出会った本好きの少女・七緒に誘われて美術部に入り、予測のつかない彼女の言動に翻弄されながらも、きらめくような日々をともに過ごす。しかし次第…

ジェノサイド

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。…

アルカトラズ幻想

島田荘司さんの新作。 何故だろう? 唐突に島田さんの本を読みたくなる時があります。 薄っぺらく中身のない小説があふれる中で、読ませる力を持つ小説を書けるのはやはり島田さんです。 冒頭で猟奇的な死体が発見され、犯人を追う警察視点から描く第一章か…

2012年11月24日(土)OGRE YOU ASSHOLE 「100年後」リリースツアー@渋谷AX

オウガのライブに行って参りました。 ツアーファイナルということで、何を演ってくれるのかとドキドキワクワクしていた次第ですが、trimさんのブログでもライブレポを拝見してかなり期待を膨らませての参戦でした。 今回はライブのためだけに上京した訳です…

結局は自分のことを何もしらない 役立つ初期仏教法話6

私たちが考え悩み続けてきた「どう生きたらよいか」という問題を、初期仏教は、「私とは何か」を知り尽くすことによって解決します。「私」がわかれば、「生きること」の真実がみえてくるのです。こうして導き出される「生きること」の答えは、「動き」、「…

恋するスイッチ

スイッチを押したみたいに私は恋に落ちたのです。恋する私にだけ見えるどこよりも鮮やかな世界。四季をめぐる女子の冒険を瑞々しい言葉と繊細なイラストで紡ぐ絵本。『星空放送局』『オニロック』に続く第3弾。 中村航さん×宮尾和孝さんの本です。 「星空放…