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カラスの親指

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ベテラン詐欺師のタケと、どこかマヌケな相棒のテツ。ある日、ひょんなことからまひろという少女と知り合ったのをきっかけに、二人は彼女と姉のやひろ、その恋人の貫太郎と共同生活を送るハメになってしまう。全員が不幸な生い立ちを背負っていたこともあり、彼らは次第に奇妙な絆を育んでいく。そんな中、タケが過去に自分が引き起こした事件が深く関わった大勝負に挑むことになる。テツやまひろたちも一致団結し、一大詐欺作戦が動き出すが……。


原作:道尾秀介カラスの親指 by rule of CROW's thumb」
監督・脚本:伊藤匡史


大好きな道尾秀介さんの原作。
映画化が決まり、キャストを見た時に有名どころだったので観に行くべきか迷っておりました。
しかし、ユーザーレビューで高評価だったので、意を決して観に行く事に。
 
うーん・・・・なんだかなー・・・・
全てが冗長に感じたのは気のせいか。
 
と思い上映時間を見てみると160分。
この前見た「ふがいない僕は空を見た」も長いと思ったけど、142分。
それを上回る160分・・・
長いと思ったのは気のせいではなかったですね。
ここまで冗長に感じたのは、「人のセックスを笑うな」の映画以来かもしれない。。
 
何でしょう?
どんでん返しが楽しい原作の良さが全く活かされていなかった気が・・・
そのどんでん返しを言葉での説明で語ってしまったら、映画の意味なんて何もなくないですか?
合間合間に入る謎の笑いを取ろうとするシーンも、一部笑っている人もいましたけど私には不要に思えましたし・・・。
何だか「騙された!」と思う感じが一切なかったのは何故・・・・?


キャストについて。
 
はっきり言って、特に阿部寛は好きでも嫌いでもないですが。村上ショージは嫌いでした。
ネタが全然面白くないし。
 
ですが、この映画の中で一番光っていたのは村上ショージでした。
詐欺師、という設定柄衣装をかえ、設定を変え、巧みに相手を騙していく訳ですが、なりきってるんですよね。
こういう人いるかも、と思わせる親しみやすさ?
この人俳優の方が良いんじゃない?と一瞬思いました。たまたまこの役が合っていただけかな?
 
主演の阿部寛石原さとみは何となく影が薄いです。
 
石原さとみは最近めっきり綺麗になって魅惑的な魅力が好きなんですけど、この役は結構イラッとする感じでしたし、はっきり言っている意味あったのかな?と疑問に思う立ち位置。
 
母親を自殺で失った姉妹と言う事もあるけど、自殺現場を目撃して影を背負う妹の献身的な姿とは対照的に、能天気な姉には同情できなかったです。。。
 
女子の中では、能年玲奈ちゃんが良い味だしてました。
演技は決して上手くはないですけど、猫みたいに上目遣いで阿部寛におねだり(?)するところは捨て猫みたいで放っておけない可愛さが。
 
昔の宮崎あおいみたいな可愛さですね。
それにしても最近こういう系統の顔の子が増えてきた気がする。二階堂ふみとか。
可愛いから好きな顔なんだけど、ありふれた感じでもあり個性がないと生き残れないかも?なんて心配してしまいました。
 
原作を読んで大分経つので、どういう話だったかな?と思いだせない部分もあるんですが、映画化すると結構無茶な設定が多い気がしたので、また改めて原作を読んで比べてみたいと思います。
 
期待度を上げ過ぎたせいか、あまりに楽しめなくてショックを受けました。
でも一般的にユーザーレビューの高さは信じて良いと思うので、私は多分少数派なのでしょうね。
(3.5点)