2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧
「サクラハルコです。佐藤の佐に、倉敷の倉で、下の名前は春の子で春子です」 目一杯の無理をして、桜子はにっこりと微笑む。先程、太郎が自己紹介をした直後のように、今度は男性メンバーが桜子の笑顔に頬を緩ませている。 「佐倉、さん……?」 その男性メン…
一時間十三分。 それは、彼女――春野桜子にとっては、極めて重要な時間である。 さて、その時間とは何なのか? まず、最初に考えられるのは通勤時間だが、そうではないようだ。もっとも彼女は現在大学四年生で、就職活動は上手く行っていないらしかった。その…
青春の痛みと再生を描くロード・ノベル。殺し屋だったという父の遺言で、拳銃を昔の相棒に届けることになった龍哉。同行を申し出た同居人の光平とくるみには、その拳銃を使って「やりたいこと」があった― *―*―*―*―*―*―*―* 小路幸也さんの本です。 や…
“エロセレブ”を目指す高1の遠藤は実は童貞。二つ歳上の女子校生ナオミとは、SMならぬSSの関係を続けるが、発展なし。“エロ”から始まり、“ラブ”に落ちた、ぼくとナオミの恋の行方は― *―*―*―*―*―*―* 「走ル」で芥川賞候補になった、羽田圭介さんの…
「お姉ちゃんは最高におもしろいよ」と叫んで14歳の妹がしでかした恐怖の事件。妹を信じてはいけないし許してもいけない。人の心は死にたくなるほど切なくて、殺したくなるほど憎憎しい― *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 本谷有希子さんの本です。 サトエリ主演…
――2003~2006年のできごと―― 付き合うのは問題のある年上男(「問題のある男」)ばかり。幽霊が見えるダンサーの母(「幽霊 VS. 母の話」)を反面教師に、恋愛の相性が完璧な弟(「弟コンプレックス」)を可愛がってみたり、引きこもる“ゲーマー”の彼と同棲…
新しく劇団を作ろうとしている度会恭平。納得するメンバーを集めるため、日々人材を探し回る。その過程で出遭う謎。日常に潜む謎の奥にある人間ドラマを、優しい眼で描く青春ミステリー。 *―*―*―*―*―*―* 光原百合さんの本です。 これは・・面白かった…
ロッキンオンジャパン誌の最新号見ました? 元シロップ16gの五十嵐さんの記事があって、音楽活動を再開したようなことが書かれていましたね。 曲を作ったり、セッションをしたりしていると。 それで、毎年シロップが出演していた924が来月またあるようなの…
33歳の大和は仕事も順調、仲間と草野球も続け、なんの不満もない― はずだけど、10歳年下の彼女・沙耶がぶつけてくる幼いわがままに疲れ気味。 そんな時、野球部のかつてのマドンナ・椿が帰ってきた。 大和が想いを馳せるのは、捕り損ねたボール、行けなかっ…
「幼い娘と公園に出かける妻を尾行して、写真を撮ってほしい」―くつろぐ親子の写真を撮ることを趣味にしている大学生の圭司は、ある日偶然出会った男から奇妙な頼み事をされる。バイト感覚で引き受けた圭司だが、いつのまにかファインダーを通して、話したこ…
大人気の東京バンドワゴンシリーズ第3弾!古本屋を営む平成の大家族が、古本と共に持ち込まれる事件の数々を家訓に従い解決する、涙と笑いのラブ&ピース物語。今回は、あの昭和のスターが愛のために奔走する!? *―*―*―*―*―*―*―* 小路幸也さんの東京バ…
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引き篭もりの少女・江利子と、“絶対”と名付けられた犬のコンビが繰り広げるぬるい日常を姉の視線から描く表題作『江利子と絶対』。頭髪に問題を抱えた中年男・多田と、その隣人の帰宅を生垣に潜んで待つ女・アキ子。ふたりの悲惨な愛の姿を過剰なまでのスケ…
森悟は大手出版社に勤める敏腕編集者。ところが、すべてを犠牲にして仕事に打ち込んできた結果、妻・亜紀と4歳になる息子・裕太とは決定的な溝ができてしまう。2ヶ月前、亜紀は裕太を連れて実家に帰り、離婚を待つばかりだった。 そこに舞い込んだ福島での列…
200X年、二度の航空機事故が人類を眠れる秘密と接触させた。「変な生き物ゆうたわね?そやね?」—秘密を拾った子供たち。「お前を事故空域に連れて行く。話は現場を見てからだ」—秘密を探す大人たち。秘密に関わるすべての人が集ったその場所で、最後に…
どうしてだろう。あたしが好きになる相手には、必ず彼女がいた。 あたしの友達で、何度説得しても絶対にダメ男しか好きになれないという子がいたけれど、あの時は理解出来ないと眉を顰めていた。だけど、今となっては何となくその気持ちも理解出来る気がする…
今日は久々に前の会社の先輩とご飯に。 最近思えば・・家でPCと睨めっこしているか、本を読んでいたりと一人で過ごす休日が多かったかもしれない。 ここのところ都内にも行っていないし・・。 それというのも、出かける度に毎度の如くお腹の具合が悪くなるこ…
蓋を開けたら最後、この近江屋に災いが降りかかる…。決して中を見てはいけないというその黒い文箱には、喪の花・木蓮の細工が施してあった—。物言わぬ箱が、しだいに人々の心をざわめかせ、呑み込んでいく表題作。なさぬ仲の親と子が互いに秘密を抱えながら…
下町で古書店を営む四世代ワケあり大家族が、古本と共に舞い込む謎を解決します。泣いて、笑って、いろんな愛に気づいたとき…きっと家に帰りたくなる、下町ラブ&ピース小説。 *―*―*―*―*―*―* 小路幸也さんの本です。 読みすぎ!とか言われそうですけ…
1968年―。三億円強奪事件をきっかけに、一家心中で亡くなったクラスのアイドル里美ちゃん。寝て起きたら過去と現代を行き来する“ぼくら”は、彼女を救えるのか?ノスタルジックタイムトラベル小説。 *―*―*―*―*―* 小路幸也さんの本です。 もう読みま…
山陰の静かな山あいの町で、九十を超えた老女・松恵が息をひきとろうとしていた。看取るのは、松恵の曾孫で絵心を持つ中学生・東真、松恵の孫に嫁いだ元OL・美代子、近所の花屋店員・史明、松恵の娘で稀な美貌を授かり持った奈緒子。四人ともかつて松恵に…
札幌で働く柾人のもとへ、両親の死という過去で疎遠となっていた妹から手紙が届いた。結婚するという連絡に喜んだが、式間近になって妹と婚約者がほぼ同時に失踪。柾人はふたりを捜し出すため戻ることのなかった故郷へ向かう― *―*―*―*―*―*―*―* 小路…
実は私・・夏の高校野球が大好きなんです。 基本的にオリンピックやワールドカップなどの世界的なスポーツの祭典も、バレーとかにも全く興味がない女なのですが、高校野球だけは別です。 社会人になってから、甲子園をずっと観ることが出来なくなってしまっ…
名作・・! こどものおもちゃ、略してこどちゃを読んだのは・・実に10年振りの事でした。 10年前って言ったら、中学3年生の頃の事です。 それなのに、あの頃の記憶は意外と鮮明です。 当時、小中学生といえば月刊誌であるりぼんかなかよしか、少数派だ…
1年前に父をなくしたユウタは、夏休みに思い出のダムを訪れた。突然の雷雨に足をすべらせ気を失ったユウタが目覚めると、目の前にはひとりの小さな女の子とダムに沈んだはずの村が…。永遠の夏休みを描いた感動ファンタジー。 *―*―*―*―*―* 川口雅幸さ…
(グラスへ移動) ライブの感想を語りながら、グラスへ移動。 途中で、毎年公開されている今までのジャパンフェスの旗に、出演者のサインが書かれているものを観る事にした。 今年からは、カウントダウンジャパンの旗にもサインが入れられて公開されるように…
行ってきました! ロックインジャパンフェス2008! 海に近いひたちなかでも、その日は最高気温36度を記録したという猛暑日の中、汗だくで楽しんできましたよ。 ではでは、拙いレポもどきを。 ‐---------------------- 朝、目覚めた瞬…
翌二日後には、ロックインジャパンフェスが控えているというのに、私は無茶をしました。 仕事帰りに新宿へと旅立ち、つばきのライブに参戦したのであります。 ・・結果的に、諸事情がありとても落ち込みました。 その日は特に・・中学の同窓会の話がきてテン…
百万円貯まったら出て行きます! 短大を卒業後、就職もできずフリーター生活を送る鈴子。ひょんな事件から家族の元を離れ、100万円を貯めるごとに引越しを繰り返す生活を始める。様々な人との出会いを通じ、鈴子は少しずつ人の心の温かさに触れて成長してい…
作家志望で失業中の僕。父は二度の離婚で慰謝料に追われているが、あまり働かない。そんな父と息子が携帯も届かない標高1100メートルの山荘で、アンチ・スローライフな日々を過ごすことに…。 *―*―*―*―* 長嶋有さんの本です。 サイドカーに犬の人ら…