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こどものおもちゃ/小花美穂

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名作・・!


こどものおもちゃ、略してこどちゃを読んだのは・・実に10年振りの事でした。

10年前って言ったら、中学3年生の頃の事です。
それなのに、あの頃の記憶は意外と鮮明です。

当時、小中学生といえば月刊誌であるりぼんなかよしか、少数派だけどちゃおを買っているのが普通で、お小遣いをもらうと、まず遣い道はそれを買う事でした。

私が最初にりぼんを買い始めたのですが、妹が途中から真似して全く同じりぼんを買い始めた事から、妥協してなかよしを買うようになったのが小学校低学年の頃。

妹と貸し借りしながら、お互いの漫画を読みあっておりました。

昔はなかよしでも、セーラームーン武内直子)やきんぎょ注意報(猫部ねこ)やレイアースCLAMP)などと言った人気漫画が多く、面白いものもあったのですが。。

中学の頃には、どちらかと言えばりぼんの方が面白かったのです。

私はもうなかよしを買うのを辞めようかと思っていたのですが、妹がりぼんを買うのを辞めそうな気がしたので、それも出来ず。

むしろ毎月楽しみにしていたのは、りぼんだったのです。

りぼんと言えば、ちびまるこちゃん(さくらももこ)、姫ちゃんのリボン水沢めぐみ・これも大好き!)、今も大人気の矢沢あいや、そしてこのこどものおもちゃを連載していた小花美穂あたりが当時は主流だった気がします。


その中でも、続きが気になって気になって学校でもその話で語り明かしていた記憶があるのが、このこどちゃ。

どうしても読みたくなって、文庫を集めようと思い立ったのが今年のゴールデンウイークでしょうか。

まずは順調に1・2巻を購入。

読み始めて、早速続きが気になってしまい・・
しかしそこから集めるのに難航しました。

3巻、5巻、6巻・・

何と言っても、4巻が集まらないことには続きが読めないではないですか!

常々ブックオフに行ったり、オンラインで在庫を調べたり・・オークションを覗いてみたりと必死でした。

が、ようやく4巻と7巻を手に入れる事ができ・・読みました!

そしてやはり、クライマックスシーンでは胸が熱くなってしまいました。
10年振りに読んだというのに、色あせないものって絶対あると思います。


最近はめっきり、顔の3分の2を埋め尽くす大きな目をした女の子が表紙になっていたり、一人の作家が色々な作品を描いているのかと一瞬戸惑ってしまうほど、皆同じような特徴のないものばかりになってしまいましたね。

だからこそ、りぼんで連載していた昔からいる漫画家たちは、クッキーに場を移して大人向けのものを描いていたりするのでしょう。
逆にそういう場が与えられたことで、更に飛躍していった漫画家たちも多いので、良かったと思います。


この小花さんも、こどちゃが終了した後、大分絵柄が変わっていますね。
一時はあの目が大きい例の絵にチャレンジ?したのかと思われる感じになっていたりしてショックを受けましたが、最新作では大分落ち着いた感じで。

でも、こどちゃの時の面影がほとんどないことに、時代の流れを感じたりもしたのでした。

*―*―*―*―*―*

こどものおもちゃの話の展開

①学級崩壊しているクラスのボス・羽山と、主人公紗南の対決(小学生編)

②劇団こまわりで子役として活躍している紗南のヒモでマネージャーの玲君への失恋(小学生編)
※玲君が実は20代前半という事にかなり驚いた!今の私より年下・・笑

③紗南の産みの親との対面、育ての親との関係(小学生編)

④関西弁の友人・風花との出会い、山ごもりロケ(中学生編)

⑤羽山への恋心に気付く紗南と、それ故に三角関係へともつれる(中学生編)

⑥羽山の怪我、右手の麻痺(中学生編)

⑦紗南と羽山の恋が実る―しかし羽山がロスへ旅立つ事をきっかけに紗南は病気に―(中学生編)


といったような流れなのですが。
中学生編から、恋愛の話が中心になっていくこともあってかなり面白いです。

また、ちりばめられたギャグも笑えるのですが、複雑な親子関係、友情なんかも細かく描かれていて、今読んでも色あせない名作だと思います。


どんどん絵も上手くなっていくのも読んでいて楽しいですよね。
今更ながら、とてもお薦めの漫画です。