No-music.No-life

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2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

リカーシブル

越野ハルカ。父の失踪により母親の故郷である坂牧市に越してきた少女は、母と弟とともに過疎化が進む地方都市での生活を始めた。たが、町では高速道路誘致運動の闇と未来視にまつわる伝承が入り組み、不穏な空気が漂い出す。そんな中、弟サトルの言動をなぞ…

樹上のゆりかご

かつて旧制中学だったバンカラな伝統が残る都立辰川高校に入学した上田ひろみは、学校全体を覆う居心地の悪さを感じるようになっていた。合唱コンクールで代役の指揮をした美少女有理と親しくなってからは、周囲でさらにおかしなことが起き始める。合唱祭、…

ジャイロスコープ

助言あり〼(ます)――。スーパーの駐車場で“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。バスジャック事件を巡る“もし、あの時……”を描く「if」。文学的挑戦を孕んだ「ギア」。…

花を捨てる女

毎日新鮮な花束を買っては捨て、墓参を欠かさなかった女。その行動の裏に隠された、アリバイ作りとは違う「ある企み」とは?謎解きの先に潜む人間の心の奥を描いた「花を捨てる女」、女性同士の友情がいつの間にか悪意の執着に変わる「アイデンティティ」など…

東京會舘と私(上)旧館

大正11年、丸の内に落成した国際社交場・東京會舘。 海外ヴァイオリニストのコンサート、灯火管制下の結婚式、未知のカクテルを編み出すバーテンダー……。 変わりゆく時代の中、“會舘の人々"が織り成すドラマが読者の心に灯をともす。 辻村深月さんの本です…

ブックのいた街

「ねぇ、聞いてよ。ブック」―住人たちはそっと秘密を打ち明ける。恋と夢に破れ故郷に戻った日本画家、初恋の人と結婚したのに寂しそうな奥さん、手の届かない素敵なひとに思いを寄せる少年、愛犬を亡くし笑顔が消えた一家、女運がない優しすぎるパン屋の元店…

Dの殺人事件、まことに恐ろしきは

トリックと幻想は紙一重。ミステリの鬼才×乱歩、驚愕のミステリ短編集! 歌野晶午×江戸川乱歩――貴方を「非日常の興奮」に導く、超ミステリが誕生! 『葉桜の季節に君を想うということ』の異才が、刺激的なサプライズと最新テクノロジーで現代に蘇らせる乱歩ミ…

白銀の鉄路 会津―奥只見追跡行

「あの二人は、本当の夫婦ではありませんね…」ベテラン警部・藤之木秀夫の言葉に新米刑事の三尋由香里は驚いた。猪苗代湖畔で発生した心中事件の再捜査の過程で「AIZUマウントエクスプレス」に乗り換えた二人。退官間際の藤之木がその車中で偶然接触した老夫…

小説 秒速5センチメートル

「桜の花びらの落ちるスピードだよ。秒速5センチメートル」いつも大切なことを教えてくれた明里、そんな彼女を守ろうとした貴樹。小学校で出会った2人は中学で離ればなれになり、それぞれの恋心と魂は彷徨を続けていく―。 新海誠さんの本です。 昔少しだけ付…

95

95年、渋谷。時代に抗うように、街を駆け抜けた、17歳の少年たちがいた。2015年の年末、37歳となった秋久のもとに母校の女子高生から連絡が届く。卒業制作のテーマとして「1995年」について調べているという。彼女と会った秋久は、自分の人生を変えたその年…

ピンクとグレー

大阪から横浜へ越してきた小学生の大貴は、マンションで同い年の真吾と出会う。性格は全く違う2人だったが惹かれあい、親友に。やがて高校生になった2人は、雑誌の読者モデルをきっかけに芸能活動をスタート。同居も始めるが、真吾だけがスターダムを駆け上…

ロマンス

鉢子はロマンスカーの車内販売員。ある朝届いた生き別れの母からの手紙がきっかけで、彼女は怪しい男と箱根巡りをするハメに… タナダユキさんの本です。 大島優子が主演、ということで何となく映画も見る気にはならなかったのですが、タナダ監督作品はいくつ…

世界中の青空をあつめて

祖父母の手紙を通じて出会った二人は、かつて少年少女だった5人の、叶わなかった夢のその先を探す旅に出る―。1964年、東京。そこには確かに5人の“約束”があった。 中村航さんの本です。 「あわキュン」ってなんなんだろう・・・ 帯の「あわキュン小説」とい…

ぱりぱり

才気あふれ、17歳という若さでデビューをとげた詩人・すみれ。幼い娘の成長に不安を覚える母、生徒に詩人としての才能を見出した中年教師、姉の自由さに苛立ちながらその才能に憧れる妹、伸び悩む詩人に苦悩する編集者、クラスメートの名前が書かれた詩集に…

翼がなくても

「何故、選りにも選って自分が。何故、選りにも選って足を」陸上200m走でオリンピックを狙うアスリート・市ノ瀬沙良を悲劇が襲った。交通事故に巻きこまれ、左足を切断したのだ。加害者である相楽泰輔は幼馴染みであり、沙良は憎悪とやりきれなさでもがき苦…

星に願いを、そして手を。

大人になったら僕たちは、“夢”と向き合う。中学三年生の夏休み。宿題が終わっていない祐人は、幼馴染の薫、理奈、春樹とともに、町の科学館のプラネタリウムに併設された図書室で、毎年恒例の勉強会をおこなっていた。小学校からずっと一緒の彼らを繋いでい…

ヤマノキロク ~7月表銀座縦走 燕岳~常念岳へ ③3日目

3日目 常念小屋(2,460m)~常念岳(2,857m)~一ノ沢登山口(1,300m) 眠れないまま2時に起き、身支度を整えいざ登山。 真っ暗です。 思ったより星が見えなくて残念ですが、寒い。暗い。 そしてまさかのヘッドランプの電池切れ!!! なんか光が弱い、暗…

ヤマノキロク ~7月表銀座縦走 燕岳~常念岳へ ②2日目

2日目 燕岳荘(2,704m)~大天井岳(2,922m)~常念小屋(2,460m) この日は「槍デー」でした。 梅雨時期というのに1日中晴天に恵まれるという雨女の私にしてはあり得ないほど良い天気の1日。 昨日は暑さで体中べたべたになる汗をかきましたが、2日目は…

ヤマノキロク ~7月表銀座縦走 燕岳~常念岳へ ①1日目

記憶が新しいうちに文字に残しておきたくて書きます。 この3連休前の金曜から2泊3日で、憧れの燕岳から常念岳の縦走をしてきました。 昨年も参加した某女性限定ツアーで、前回の八ヶ岳では初めての山小屋泊(富士山を除く)の1泊2日の行程でした。 人数も…

ヤマノキロク ~5月から6月~

5月 20日 大野山(神奈川県) 久々に単独ではなかった筑波山登山から再び単独へ。 大野山は私の中でもお気に入りの山で、もう何度も行っています。 まず駅から駅へ下れること、一人でも迷わない分かりやすいルートであること、723.1mの低山ながら、 充実し…