No-music.No-life

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星に願いを、そして手を。

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大人になったら僕たちは、“夢”と向き合う。中学三年生の夏休み。宿題が終わっていない祐人は、幼馴染の薫、理奈、春樹とともに、町の科学館のプラネタリウムに併設された図書室で、毎年恒例の勉強会をおこなっていた。小学校からずっと一緒の彼らを繋いでいたのは、宇宙への強い好奇心だった。四人でいれば最強だと信じて疑わなかった。時が経ち、大人になるまでは。それぞれ別の道を歩んでいた彼らが、大切な人の死をきっかけに再び集まることになる―。

青羽悠さんの本です。
 
第29回小説すばる新人賞史上最年少受賞作だそうで。
読書メーターで紹介されていたので初めて知ったのですが、きっと昔の私だったらドンピシャで好みな小説だったと思う・・・という印象でした。
 
なんていうか、やっぱり現役高校生が描く「大人」は現実の大人とは微妙に違っていて。
社会人描写が少し違和感が・・・というのは仕方ないとして、あまりにも「綺麗」な世界感が遠く感じ過ぎて入り込めませんでした。
 
あと文章自体に読みにくさは感じなかったのですが、語り手が頻繁に変わるので馴染むまで時間がかかったことくらいでしょうか。
 
とはいえ、高校生でこれだけのものを書ける若い才能に期待です。
 
単純にこんな小説を好きと思えるようなあの頃の私はどこへ・・・
(3.5点)