No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

市立第二中学校2年C組 10月19日月曜日

イメージ 1
 
 

朝は、いとも簡単にやってくる。8時09分、瑞希は決まらない髪型に悩み、10時24分、貴大は里中さんを好きになる。12時46分、グループ分けで内海があぶれ、12時59分、みちるは嫌いな人にイヤと言えないでいる―。少年少女小説の第一人者の手で描かれた、中二思春期、今しか存在しない輝いた時間。


椰月美智子さんの本です。

椰月さんはやはり文章がとても読みやすくて好ましいです。
今まで何冊か読んで来て著しく外れと思ったのは1作くらいしかないのですが、今回の作品はちょっと印象に残りにくいなといった感じでした(個人的に)。

クラスメイト全員と見せかけて、クラスメイトほぼ全員+担任の語りで中学2年生のあるクラスの1日を描きます。
語り口調が似ている生徒が多々あったり、クラスほぼ全員の生徒が語り手になるということもあって、もはや誰が誰だか状態。

とはいえ、中2というあの多感で子供から大人へと心と体も成長する微妙な時期の感じは凄く伝わってきました。
なんであの頃、あんなに親といるのが恥ずかしかったんだろう、とか。
毎日何に対してイライラしていたんだろう、とか。

しかしこうして読んでから日を置いて感想を書こうとすると既に内容があまり思い出せない。
そんな印象の作品でした。
個人的には可もなく不可もなく、といった感じですかね。。
(3.5点)