No-music.No-life

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リカーシブル

越野ハルカ。父の失踪により母親の故郷である坂牧市に越してきた少女は、母と弟とともに過疎化が進む地方都市での生活を始めた。たが、町では高速道路誘致運動の闇と未来視にまつわる伝承が入り組み、不穏な空気が漂い出す。そんな中、弟サトルの言動をなぞるかのような事件が相次ぎ……。

米澤穂信さんの本です。
 
米澤さん、個人的に好き嫌いが激しい作家さんです。
好き嫌い?そうです。私の、米澤作品に対しての印象のこと。
 
「犬はどこだ」とか「インシテミル」とかは好みなんですけど、「氷菓」シリーズはいまいち入り込めずですし、大人向けの作品にしても面白い!と思うのと微妙・・・と思うのが両極端な作家さんで。
 
今回は児童文学コーナーに置かれていたのでもうちょっと子供向けかしら・・・と思っていたら、もう最初から最後まで不穏でした。
 
また、ラストも解決したという割にはどうもすっきりしなくて・・・・
結局この展開になっても誰かは不幸になるんじゃない?とか色々考えてしまってもやもや。
 
キャラクターも全体的に好感を持てなくて(主人公が特に)、なんというか読んでいて暗い気持ちになってしまいました。。
 
荻原さんの作品に続いてこの作品も微妙だったのでちょっと辛い・・・
で、今読んでいる「精霊の守り人」が面白かったので良かった!と思っているところです(笑)
(3点)