No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

白銀の鉄路 会津―奥只見追跡行

「あの二人は、本当の夫婦ではありませんね…」ベテラン警部・藤之木秀夫の言葉に新米刑事の三尋由香里は驚いた。猪苗代湖畔で発生した心中事件の再捜査の過程で「AIZUマウントエクスプレス」に乗り換えた二人。退官間際の藤之木がその車中で偶然接触した老夫婦に対して感じた些細な違和感が、やがて猪苗代湖夫婦心中、北千住夫婦焼死事件と結びついていく。

永嶋恵美さんの本です。
 
永嶋さんって、こういう作品も書かれるんだ・・・!という驚き。
 
時刻表トリックのミステリだろうか、と構えていたのですが、本文中に時刻表トリックは使えませんね、という台詞が出てくるくらいの豪雪地帯が舞台でした。
 
刑事になりたての女刑事とベテラン警部の出張先で偶然出会った「夫婦」がある事件に繋がっていることに気付き、ぐいぐいと展開に惹きつけられました。
 
刑事モノ、ミステリ、タイトルから想像していた展開とは違っていて、人間の嫌な部分、暗い部分などが見える人間くさい展開がなかなか面白かったです。
ドラマとかになったらもっと楽しめそうです。
(4点)