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Dの殺人事件、まことに恐ろしきは

トリックと幻想は紙一重。ミステリの鬼才×乱歩、驚愕のミステリ短編集!

歌野晶午×江戸川乱歩――貴方を「非日常の興奮」に導く、超ミステリが誕生!
『葉桜の季節に君を想うということ』の異才が、刺激的なサプライズと最新テクノロジーで現代に蘇らせる乱歩ミステリ集!

歌野晶午さんの本です。
 
結構歌野作品は制覇してきたと思っていたのですが、何気に読んでいない本があることに気付きます。
図書館で借りて手に取ってみました。
 
江戸川乱歩作品のオマージュ的な作品集でした。
 
乱歩はアンソロジーとか何かで何回か程度読んだ事がある気がするのですが、文章が読みにくくてどうも苦手な印象。なので有名作品ですらあまりストーリーを知りません。
 
なので、全く新しいものとして私はこの本を読んだ訳ですが、それでも面白かったですね。
 
歌野さんの凄いところは、流行を(若者しかり)見事に作品に取り入れて「今」の話にできるところだと思っているんですが、それがまさにこの作品集はいかんなく発揮されていました。
 
デジタル知識がそこまでない私にはこんなことができるのか!と思うことも多々ありましたが、なかなか興味深く面白かったです。
 
全体的にイヤミスな感じですけど、結構好みです。
(4点)