大正11年、丸の内に落成した国際社交場・東京會舘。
海外ヴァイオリニストのコンサート、灯火管制下の結婚式、未知のカクテルを編み出すバーテンダー……。
変わりゆく時代の中、“會舘の人々"が織り成すドラマが読者の心に灯をともす。
海外ヴァイオリニストのコンサート、灯火管制下の結婚式、未知のカクテルを編み出すバーテンダー……。
変わりゆく時代の中、“會舘の人々"が織り成すドラマが読者の心に灯をともす。
辻村深月さんの本です。
東京會舘。
あれ、そんな建物あったっけ・・・という知識ですすみません。。。
という訳で、実在の人物、建物をテーマに辻村さんが小説を書いたということで、意外性もあります。
電車の広告で見てからずっと気になっていて、やっと予約の順番が回ってきたのでした。
実在の、特に歴史上主要な人物を出そうとすると、小説って何処か固くなりがちだと思うんです。
歴史小説とかも然り。
なのですが、この小説なするするとなめらかに読む事ができて不思議でした。
甘いものが好きな私は、東京會舘のお菓子を開発するという開発者の方のお話が良かったですねー。
こんな風に考えて考えてお菓子を作ってくださる人がいて、食べたくならない訳がない!
なんと美味しそうな描写でしょうか。
お菓子をお土産に購入されたご婦人の話もとても微笑ましいです。
下巻はどうなるのか。
予約を待ちます。
(4点)