齢73歳にして、北海道開拓を志した医師・関寛斎。藩医師、戊辰戦争における野戦病院での功績など、これまでの地位や名誉を捨ててまでも彼は、北の大地を目指した。そんな夫を傍らで支え続けた妻・あい。幕末から明治へと激動の時代を生き、波乱の生涯を送ったふたりの育んだ愛のかたちとはー。妻・あいの視点から描く、歴史上に実在した知られざる傑物の姿とはー。
高田郁さんの本です。
そういえば「みをつくし料理帖」の最新刊が出ていたのだなあと思いつつ、ようやくこの本を読む事ができました。
みをつくしシリーズ以外も楽しめていたので、ちょっと期待し過ぎたみたいです。
実在の人物を描くというのは、難しいものなのかもしれません。
夫婦の信頼関係、言葉では表現されているのだけど、肝心な心の繋がりみたいなものが伝わりにくかった気がします。
時代背景もささっと流れてしまうので、時間が経つのが早い早い。
夫婦の子だくさんなところは良いとしても、子供の名前も覚えられない。
沢山の人物が出てくるので、いささか混乱しました。
悪くはないんだけど、また読み直したいかと言われると、うーんという感じです。
高田さんの良さがあまり表現されていなかった気がします。
(3.5点)