「直木賞の時に帰ってきます」
昭和46年、新館への建て替えを経た東京會舘。
緊張で肩を震わす舞台女優、東日本大震災の日、直木賞授賞を知らされた青年……
優しさと慈しみに満ちた物語は、ついに終章(フィナーレ)へ
昭和46年、新館への建て替えを経た東京會舘。
緊張で肩を震わす舞台女優、東日本大震災の日、直木賞授賞を知らされた青年……
優しさと慈しみに満ちた物語は、ついに終章(フィナーレ)へ
辻村深月さんの本です。
時は昭和から平成へ。
東京會舘を舞台に様々な物語が優しくつづられていきます。
もう冒頭の老婦人の話で涙腺がゆるみました・・・
ほろりとさせられますね。
訪れた人がどんな人であっても、常にお客様に対しての態度は変わらず、さりげない気遣いと絶妙な対応をしてくれる會舘の人々。
立て直しのため休館になるまでの物語は、どれも優しいものでした。
そう言われてみると、私東京會舘って何?というレベルで知らないや・・・
登場する建物の描写やレストランの料理、お土産のお菓子などどれもが洗練されていて興味をそそられます。
死ぬまでに一度は行ってみたいなあ。
(4点)