No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

東京會舘とわたし<下>新館

イメージ 1
 
 
直木賞の時に帰ってきます」
 
昭和46年、新館への建て替えを経た東京會舘
緊張で肩を震わす舞台女優、東日本大震災の日、直木賞授賞を知らされた青年……
優しさと慈しみに満ちた物語は、ついに終章(フィナーレ)へ

辻村深月さんの本です。
 
東京會舘」を舞台にした「東京會舘とわたし」の下巻です。
 
時は昭和から平成へ。
東京會舘を舞台に様々な物語が優しくつづられていきます。
 
もう冒頭の老婦人の話で涙腺がゆるみました・・・
ほろりとさせられますね。
 
訪れた人がどんな人であっても、常にお客様に対しての態度は変わらず、さりげない気遣いと絶妙な対応をしてくれる會舘の人々。
 
立て直しのため休館になるまでの物語は、どれも優しいものでした。
 
そう言われてみると、私東京會舘って何?というレベルで知らないや・・・
登場する建物の描写やレストランの料理、お土産のお菓子などどれもが洗練されていて興味をそそられます。
 
死ぬまでに一度は行ってみたいなあ。
(4点)