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95

95年、渋谷。時代に抗うように、街を駆け抜けた、17歳の少年たちがいた。2015年の年末、37歳となった秋久のもとに母校の女子高生から連絡が届く。卒業制作のテーマとして「1995年」について調べているという。彼女と会った秋久は、自分の人生を変えたその年のことを語り始めた―。95年3月20日地下鉄サリン事件が起きた。平凡な高校生だった秋久は、人の死に直面し動揺するなか、縁のなかった4人の同級生から渋谷のカフェに呼び出される。強制的に仲間入りさせられた秋久だったが、彼らとセンター街を闊歩し、刺激的な毎日を過ごすようになる。世界が劇的に変わるのを実感していた。だがある日、リーダー的存在だった翔が何者かに襲撃される。秋久は復讐を誓い、真犯人を捜すため行動に出るが…。

早見和真さんの本です。
 
渋谷版・池袋ウエストゲートパークのような。
 
真面目で優等生だったQが、渋谷の街で仲間と共に変わっていく姿がとても面白い。
 
私はこの95年のころはまだ小学生かという頃だったのですが、記憶としてはやっぱり覚えているので、イメージがしやすかったです。
特にピンポイントであの頃高校生だった、という人が読むともっと楽しめるかもしれません。
 
今まで読んできた早見さんの作品とはちょっと違った作風ですが、こんな作品も書かれるんですね。
そんな意外性も含めて面白かったです。
(4点)