札幌で働く柾人のもとへ、両親の死という過去で疎遠となっていた妹から手紙が届いた。結婚するという連絡に喜んだが、式間近になって妹と婚約者がほぼ同時に失踪。柾人はふたりを捜し出すため戻ることのなかった故郷へ向かう―
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小路幸也さんの本です。
最近極めようと思っているので、読みまくっております。
今まで読んできた小路さんの本は、ホームドラマ系、児童文学系、青春小説系だったりしたので、今回はちょっとミステリチックで意外でしたが・・とても面白かったです。
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人殺しの血を引いた兄妹。
事件がきっかけで重い悲しみを背負った兄と妹は、5年もの間疎遠になっていた。
事件がきっかけで重い悲しみを背負った兄と妹は、5年もの間疎遠になっていた。
そんな妹から、結婚する事を知らせる手紙が届く。
しかし、式が間近に迫る中妹が突然失踪する。
部屋の鍵も、携帯も財布も何も持たず、PCや携帯のデータを全て消去し、身一つで消えてしまった妹。
奇しくも、同時期に妹の結婚相手も失踪したとの事をしった兄は、二人を探すべく調査に乗り出すが・・
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デパートの顧客管理部の特別室に務める主人公。
内部調査や、取引先の調査をする特別な部署。
内部調査や、取引先の調査をする特別な部署。
過去に何やらあったような語りと、何処か何かを諦めているような目線から語られる物語は、冒頭から終わりの予感に満ち満ちておりました。
だけどそこは、やっぱり小路さん。
最後はちゃんと前向きな結末でした。
ミステリ系も描いていたりするようなので、他にも色々読んでみようと思います。