No-music.No-life

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ムーン・ショット

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33歳の大和は仕事も順調、仲間と草野球も続け、なんの不満もない―
はずだけど、10歳年下の彼女・沙耶がぶつけてくる幼いわがままに疲れ気味。
そんな時、野球部のかつてのマドンナ・椿が帰ってきた。
大和が想いを馳せるのは、捕り損ねたボール、行けなかった甲子園、そして行方のわからないもう一人の親友・天光のことだった―

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関口尚さんの新刊です。連載していたものに加筆・書き下ろしたものを文庫化したらしく、書店で見かけて即買いしてしまいました。

最近単行本だと買うのを躊躇うのに、文庫だと買ってしまう傾向が…
元々、栃木出身の作家である関口さんは、好きな作家の一人なんです。
柔らかい雰囲気っていうか…読んでいて安心感があります。
今回も『思川』とか『この街の名前を全国的に有名にした遊園地ももうない』とか…小山市だよなあこれは(笑)と思うと読んでいてなんだか嬉しくなります。
地方出身の作家で、これだけ地元を舞台にしている作家もいないのでは?
まあ伊坂幸太郎さんは仙台在住で、仙台を舞台にした話だったりしますけど(笑)

今回は関口さんには珍しく(というか、始めてか?)30代男性が主人公。
元高校球児って設定が良いですね。

ただ、かなりいい味出している天光がなかなか出て来ないのがもどかしかったかもしれません。

それと、10歳下の彼女が幼くて幼くて…分かれよ大人の事情を!と読んでいてイライラしました(笑)

関口さんも、実際に10歳下の彼女がいるのだそうです!
大体私と同い年位の彼女って事ですね!
でも、そこまで明かしてしまって良いのでしょうか…笑

話は逸れましたが…話的には前半がダラダラしている感はあったかも。
ラストは清々しい締めですけどね。