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ジャージの二人

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作家志望で失業中の僕。父は二度の離婚で慰謝料に追われているが、あまり働かない。そんな父と息子が携帯も届かない標高1100メートルの山荘で、アンチ・スローライフな日々を過ごすことに…。

*―*―*―*―*

長嶋有さんの本です。

サイドカーに犬の人らしいですね。
映画化もされて、話題の本作だったので、少し楽しみにしていたのですよね。読むのを。

が・・

っていうか、何が言いたいの?


という感じで、私的にはこの人は苦手だなという印象でした。

ユルイとかそういうものではなくて、結局山荘で父と二人でジャージ姿になって暮らすっていう話なんですけど、その背景に妻の浮気だとか家庭が上手くいっていないようなのだとか、あるにはあるのに・・
結局何も激動はなくて、だから結局何なんですか?
と言いたくなってしまうものだった。

最初からそんな感じで、後半までそのまま変わらなかったことにもショックを受けました。
読みづらい訳ではないけど、読んで損したような気分。

惰性で読み終えたけど、とてもつまらなかった。

この作家さんの描き方が・・
~だった。~ない。~である。というのが延々続いていくのにもだんだん苛立ちが募り始めて・・
うーん、ダメですね。私とは合わない。

何か大きいことが起こるわけではなくても、青山七恵さんとか、小路幸也さんとかみたいに、読後感が爽やかな作家さんは好きなんです。

でも、この本は読んだ後もすっきりしないような気分になりました。
映画も見ようかと思ったけど・・やめておこうと思います。。