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つむじダブル

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本邦初!? 人気作家二人がつむぐ話題の合作!
小路幸也が兄の視点、宮下奈都が妹の視点で描く、家族の「ひみつ」の物語

小学生のまどかと高校生の由一は、年の離れた仲のよい兄妹。ふたりとも、つむじがふたつあり、お母さんは「つむじダブルは幸運の証」と子どもたちに話している。ある日、まどかがひとりで留守番をしていると、ひとりの女性から電話がかかってきた。お母さんは知らないひとだと言うのだけど、なんとなく様子がおかしくて――兄妹それぞれの想いが胸に響く、やさしい家族の物語。


小路幸也さん×宮下奈都さんのコラボ作品。
 
好きな作家さん同士なので、読んでいてワクワクしました。
 
小路さんの優しい作風と、ちょっと物事を付き離しているようででも優しい視点から描く宮下さん。
作家が違うと、どうしてもその作家の癖が出て読みにくいのではないかな?と思っていたのですが、意外なほど流れで読んでいても違和感なく読めました。
 
全体としては、序盤から中盤までの展開の遅さ、後半の急さと種明かしがすっきりしない感じがちょっと不満でもあるのですが・・・
こういう試み、ぜひ他の作家さんともやってほしいですね。
 
話の展開としては、いつもの小路さんの話と似ている感じでした。
複雑過ぎる家庭環境の真実は結局明かされず、想像でしかないけれど・・・・
 
綺麗で若いお母さん、歌も上手くて料理もお菓子作りも上手い。
いいなあー。久々にとても可愛らしい母像に、うらやましくなってしまいました。
 
元気なまどかとイケメンでバンドマンの由一。
兄妹の関係もとても微笑ましかったです。
 
10/8読了
(4点)