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出雲伝説7/8の殺人 吉敷竹史シリーズ②

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山陰地方を走る6つのローカル線と大阪駅に、流れ着いた女性のバラバラ死体!なぜか首はついに発見されなかった。捜査の結果、殺された女は死亡推定時刻に「出雲1号」に乗車していたらしい。休暇で故郷に帰っていた捜査一課の吉敷竹史は、偶然にもこの狂気の犯罪の渦中に…。好評、本格トラベル・ミステリーの力作。


島田荘司さんの本です。
 
吉敷シリーズ第二弾。
こちらのシリーズというのは、全てトラベルミステリーなんでしょうか?
 
今回は各駅に流れ着いた女性のバラバラ死体、という事件が冒頭に起こり、有力な犯人と思われる人物にすぐに行きあたるも、明確な証拠が出ずに迷走する吉敷がみどころ。
 
女性の首が出ないため身元の特定ができない。
ほぼ確実に被害者と思われる人物は想定できているのに、確証がないため進まない事件解決への道。
最も有力な犯人候補が現れるも、そもそも被害者は関係者であるのか?完璧なアリバイを持っている犯人は吉敷を煙に巻きます。
 
流石の吉敷も今回ばかりは推理に誤りがあるのではないか・・・と不安に思わせて、しかし最後にはしっかりと真相に辿り着くところは流石です!
 
出雲の八岐大蛇伝説と絡んでいて、ミステリアスな雰囲気も十分でした。
(4点)