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消える「水晶特急」 吉敷竹史シリーズ④

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1985年4月、国鉄が誇る〈水晶特急〉が、上野から酒田まで、マスコミ関係者を乗せて処女旅行に出発した。その直後、列車強奪に遭う。犯人は大物代議士・加灘耕平の旧悪告白を要求し、人質の中の週刊誌記者・蓬田夜片子に、マスコミ公表の役目を命じた。だが、驀進する列車は人質もろとも突然消失した。


島田荘司さんの「吉敷竹史シリーズ」第四弾。
 
今回は吉敷が完全に脇役に徹しています。
二人の女性の視点から事件が描かれていきます。
 
今回は殺人事件らしい殺人事件は控えめですが、大がかりで大胆な「列車喪失」のトリックが壮大過ぎてドキドキしました。
 
どう考えても列車を消失させるなんて無理でしょう?!と思うのに、実際に消失した列車と人々。
事件の真相は一体どうなっているの?!と気になってページをめくる手がどんどん進みました。
 
飄々とした吉敷が、美人の二人にからかわれてちょっとたじたじになっているのも面白かったです。
(4.5点)