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コーヒーが冷めないうちに

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とある街の、とある喫茶店とある座席には不思議な都市伝説があった。
その席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるという

ただし、そこにはめんどくさい……
非常にめんどくさいルールがあった

1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない
2.過去に戻って、どんな努力をしても、現実は変わらない
3.過去に戻れる席には先客がいる
その席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ
4.過去に戻っても、席を立って移動する事はできない
5.過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、
そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ

めんどくさいルールはこれだけではない。それにもかかわらず、今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる
茶店の名は、フニクリフニクラ。
あなたなら、これだけのルールを聞かされてそれでも過去に戻りたいと思いますか?

この物語は、そんな不思議な喫茶店で起こった、心温まる四つの奇跡。

川口俊和さんの本です。電車の広告で「4回泣けます」やら書店員絶賛!などの過剰とも言える宣伝を見ていたので、一度読んでみたいなと思っていたのです。

何気なく借りることができたので早速読んでみましたが・・・・

一つも泣かなかった・・・・

というか、潤みもしなかった・・・

読書メーターの感想などを見ると泣けました、という声が多いことにおののきます。私はおかしいのでしょうか。

文章が読みにくいと感じたこと、一つの章で一人の人物の視点で物語が語られず、複数の話が展開されるので話に入りこみにくいと感じたこと、幽霊の存在が意味深なのに結局真相が語られず宙ぶらりんなこと・・・登場人物の名前が似ていて区別がつきにくかったこと等々、個人的にはあまり楽しめませんでした。

過剰な帯の文句がなければ、絶賛広告さえ見ていなければ・・・と色々思うのですが、最近のこの読む前に期待度が上がってしまうのはどうにかならないものですかね。。

普通に読んでいたらそれなりに楽しんで読めた気がするだけに色々残念でした。

(3.5点)