No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

ぬばたま

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山は人魂の還るところだ。恐怖の裏に安穏があり、冥福がある。山に囲われて生きた者は、みな誰も還るのだ。山に抱かれて朽ちていく。都市の人たちはあの恐怖を、あの陶酔を、知らないのだ。逝く者と残る者と、淋しさはどちらが勝るのだろうか。答えはまだ、つかめない。生き抜く苦しみを知る大人たちへ贈る慈愛に満ちた物語―

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あさのあつこさんの本です。
予約していたのがやっと来ました。

が・・

タイトルからして謎だったので、そんなに期待はしてませんでした(すいません・・)
そして、内容も「うーん」という感じ。

何ていうか難しいのです。

とある過疎が進んだ奥深い山奥にある小さな村。
その村にある山では、村人が何人も入ったまま戻ってこなかったり、生きたまま帰ってくることが出来なかったり・・という現象がおきている。

その村に迷いこんでしまった一人の男、思い出に誘われるようにたった一人で山へと入って行く女、過去の出来事を引きずったまま村に戻ってきた男、自分が死者であると気付いていない人間を見ることが出来る女―

その村に関わった人間の最後が、4つの物語として語られる。

・・のですが、結局最終的に何が言いたかったのだろう?という感じがしないでもないというか。。
意外とさくさく読めるのは読めるのですが、内容が入っていかない。
最後の最後で、何らかの種明かしがあるのかと思ったのだが、そういうものがないので、消化不良感が残りました。

うーん、あさのさんは新境地に手を出そうとすると、何とも微妙なような・・。

バッテリーとかNO.6とかMANZAIシリーズが好きな私としては、ちょっと残念でした。。
そして、最後までぬばたまという言葉の意味が分からない私です。