「ある日、自分の顔が旦那の顔とそっくりになっていることに気が付いた。」――結婚4年の専業主婦を主人公に、他人同士が一つになる「夫婦」という形式の魔力と違和を、軽妙なユーモアと毒を込めて描く表題作ほか、「藁の夫」など短編3篇を収録。
本谷有希子さんの本です。
まだ読んでいない本だなと思って借りてみたのですが・・・直木賞受賞作だったのですね。
本谷作品に出てくるぶっとんだキャラクターや絶妙な毒は影を潜め、とにかく不思議な、不可思議な話ばかりでした。
ただとっても読みやすいのですらすら読めるのですが、読み終えてもあれどういう話だったっけ?と思うような、不思議な世界観。
また読もうとは思わないかな・・・
夫婦はいつの間にか外見も似てくるものだなと友達夫婦を見ていてよく思うことで、視点としては新しいなと思う訳なのですが。。
いつもの本谷作品の方が好みでした。
(3.5点)