「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々―。何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ-
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伊坂幸太郎さんの本です。
図書館で予約してようやく読めました!
いやはや、もうすんなり読めちゃうね。
流石伊坂さん。
流石伊坂さん。
今回は、短編がそれぞれ収録されているのですが、自由奔放で、なのに憎めない陣内という男が軸になった物語。
陣内の友人、鴨居が語るのは偶然に遭遇した「銀行強盗」の話。
ここでさりげなく、陽気なギャングが~のメンバーだと思われる人の話がちらっと出てくるのも面白い。
ここでさりげなく、陽気なギャングが~のメンバーだと思われる人の話がちらっと出てくるのも面白い。
そして、その銀行強盗の時に出会った盲目の永瀬の彼女である優子の語る「止まった時間」の話。
30歳を過ぎた陣内は、家庭裁判所で働くようになったのだが、その後輩の武藤の「チルドレン」の話
その後また武藤の話があって、最後には永瀬が語る話があります。
陣内自体は一度も主人公となってはいないのに、この強烈なインパクトはなんでしょう。
そして、家庭裁判所で働きつつも、その奔放さが逆に天職だったのだと気付かされて微笑ましい。
身近にいたらちょっと疲れそうだけど、何だか憎めないから不思議。
読んでいてもかなり爽快な気分になりました。
ぜひ。
ぜひ。