No-music.No-life

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秘密の花園

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私は、なにをしているんだろう。どうしたら「私」でいられるんだろう?カトリック系女子高校に通う、三人の少女、那由多、淑子、翠。性格の異なる三人の「私」は、家族、学校、男たちの中にあって、それぞれが遠いはるかを、しずかに深くみつめている。「秘めごと」をかかえる彼女たちの微笑の裏側の自由。甘やかな痛みの底に眠る潔くも強靭な魂。自分を生き抜いていくために「私」が求めていたことは―

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三浦しをんさんの本です。

今まで何冊か読んだものが、いつも男の子が主人公だったせいか物凄く違和感があった。

今回はカトリック系の女子高に通う3人の女の子のそれぞれの視点から見つめた物語であります。


いや、確かに読後に何かが残る本だったとは思うのです。
何かっていわれると分からないのですが・・

だがしかし、那由多の抱えるになかなか入り込めないっていうか、読んでいる側が入り込めず、また翠の想いが最後まではっきりわからずじまいだった。

唯一高校生らしい(?)恋に悩む(と言っても、先生との恋なのだから普通ではないか)淑子の話でようやく物語の中に入っていけた感があったのだが、翠編で語られる淑子のその後は全くもって不透明なので、しっくりこないまま物語が終わってしまったと感じたのは私だけだろうか?

それでも、女子高という特別な、そしてこの年頃の女の子達の抱える何かが、しっかりと読後にやってくるのだけはよかったかもしれない。