「なあ、この曲はちゃんと誰かに届いてるのかよ?」売れないロックバンドが最後のレコーディングで叫んだ声が時空を越えて奇蹟を起こす。デビュー第一短編から最新書き下ろし(150枚!)まで、小気味よい会話と伏線の妙が冴える伊坂ワールドの饗宴。
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伊坂幸太郎さんの本です。
伊坂さんの描く物語の面白い所は、以前出てきた登場人物がさりげなく描かれていたりするところだと思う。
その中でも、空き巣をやっている一筋縄じゃいかない男、黒澤が主人公、また脇役としても登場した今作は、なかなか読み応えがありました。
それに、表題作のフィッシュストーリーのそれぞれの視点から描いている話が、最終的に「ああ!」と納得する感じにまとまる様は読んでいて爽快でした。
気付けば、既刊の伊坂さんの本は「重力ピエロ」で全て読み終わるのですね。
でも、来月あたり新刊でしかも長編が出るらしいですね。
楽しみだ。
楽しみだ。