No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

ガール・ミーツ・ガール

イメージ 1

柏木夏美は、デビューを目前に控えたミュージシャン。本格的なロックミュージシャンを志向する彼女に、ある人気女性ミュージシャンとのコラボレーションの話が舞い込んで…。『疾風ガール』、待望の続編。




誉田哲也さんの最新刊、疾風ガールの続編です。

何となく苦手な、誉田さんが描く女性像。
高校生を主人公に据えた、「武士道シックスティーン」シリーズはとても好感が持てるのですが、その他の作品の、誉田さんが書く女性がどうしても好きになれないんです。
何でだろう。

この「疾風ガール」の夏美も、なんていうか、破天荒な女の子な訳です。
一癖も二癖もある。

だけどちょっと下品というか、何だろう・・・品がない印象を受けるんですよね。

まあそれが夏美なんですけど・・・
元お嬢様育ちっていう部分が、本当にそうなのかよ?と思うような感じで。。


まあともあれ、続編なのですが。
私はやっぱりこの夏美のマネージャーに好感を抱きますね(笑)
完全に夏美におされてるんだけど、根が優しいから何だか憎めない。

前作で出てきたこの人の彼女もかなり出来た女性だったけど、今作には全く彼女が出てこなかったのは残念でした。


「歌姫」ともてはやされる、何処が歌姫なの?と思うような歌唱力もない、作詞も作曲も出来ない、楽器も弾けないような自称・歌姫が沢山いる中で、夏美みたいに何でも自分で楽器が弾けて、作詞も出来てそれでいて魂で歌を歌える女の子が実際にいたらいいのに、と強く思いました。

最初は「あー夏美が苦手だー」と思いながら読んでいたのですが、ルイとの絡みがなかなか良い。
最後にはいつの間にか物語に引き込まれて、ああ音楽ってやっぱり良いなと思えるのでした。