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ドンナビアンカ

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41歳の純粋な男と27歳の儚い女。二人の不器用な恋愛が犯罪を導いたのか――? 中野署管内で身代金目的の誘拐事件が発生した。被害者は新鋭の飲食チェーン店専務の副島。提示された身代金は二〇〇〇万円。練馬署強行犯係の魚住久江は、かつての同僚・金本と共に捜査に召集される。そして、極秘裏のオペレーションが始動した。


誉田哲也さんの本です。
 
魚住久江がシリーズ続編として帰ってきました。
ドラマ版は、松下由樹は割とイメージに合っているのに、脚本でしょうか?
テンポが悪くてあんまり質が良くない感じがちょっと残念。
ただ、原作は女性刑事ものの中でも一番好きかもしれません。
 
姫川玲子シリーズや、ジウシリーズのように、人もバンバン死んだりグロイ死体描写があったりはしません。
だって一人も死なないのですから。
 
ゆったりと進んでいく物語の中で、40代の落ち着いた女性ならではの視点、事件の関係者と接する時の柔らかい態度、じわじわと事件の真相に迫っていく久江にとても好感がもてます。
 
また、同時進行で話が進む男側の話と、中国人の若い女性とのひょんなことから始まった愛。
バカみたいに純粋で、お互いが好きなのに、だからこそ起こってしまった事件。
ラストシーンでは、思わずうるっときてしまいました。
 
うん、今回もとても良かったです。
 
久江と年下の後輩君との淡い恋?も気になるけれど、金本との三角関係勃発?
そのあたりももう少し掘り下げて書いてくれると今後楽しいかも。
(4.5点)