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蒼獣鬼(異神篇)

高野山の鬼門にある戸田幽岳の魔窟・餓哭庵には、鳴神真人・磯村小百合姉弟と真人の母・初江が拉致されていた。鳴神素十の呪詛によって異形と化した幽岳が、再び蘇えるため、真人の肉体を使うというのだ。一方、幽岳にかけられた呪詛を払うため雇われた苦蛇使いの道士・加座間典善は、術の最中、首を切られて絶命する。異変に気づいた乱蔵は、餓哭庵を目ざすが…!?


夢枕獏さんの本です。
 
下巻は手に汗握る展開。
とにかく人が死ぬ、死ぬ、死ぬ。
 
その描写がまたとてつもなくグロイ。
 
最強の術者達の戦いということで、とにかく登場する人物が皆めちゃくちゃ強いんですよ。
玄角もついにやられてしまうのか?!
乱蔵も大丈夫なのか?!
 
と思わせるハラハラな後半。
ぐいぐい惹きつけられ、一気にラストまで駆け抜けました。
 
ラストの乱蔵がかなり恰好良いです。
 
個人的に、前回読んだ短編集のほうが読み応えがあって良かったかなあと。
二巻に分かれている割には、意外と文字は少な目で読みやすかったですが、ちょっと物足りないところもあったかな。
 
でも後半のスピード感溢れる展開は良かったです。
(4点)