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蒼獣鬼(妄霊編)

鳴神真人が何かに憑かれている―悪霊封じの九十九乱蔵は術の師・真壁雲斎から、真人の姉・小百合に会うことを依頼された。約束の場所で、何者かに拉致されようとする小百合を見つけ、危く救出うるが、彼女はすべての原因は自分が鳴神素十の娘だから…というのだ。素十はいざなみ流陰陽師の家元の血筋で、“呪詛返し”の技では随一の実力者であったが、現在は消息を絶っていた…。


夢枕獏さんの九十九乱蔵シリーズの長編。
 
前回短編集で初めて夢枕獏さんデビューを果たした私でしたが、この長編は二巻にわかれており、完全に序章という感じの本作。
 
何かものすごいやばい術者達があらわれ、怒涛の展開の前の静けさの中に潜む恐怖感。
序章という感じなので、「え?もうこれで終わりですか?」と読了後に思うかも。
 
文字数も思ったほど多くなく、読みやすい感じでした。
(3.5点)