No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

2007-01-01から1年間の記事一覧

はるがいったら

気が付けば他人のファッションチェックまでしている、完璧主義者の姉。何事も、そつなくこなすが熱くなれない「いい子」な弟。二人の間に横たわるのは、介護され何とか生きる老いぼれ犬。どこかが行き過ぎで、何かが足りない姉弟の物語。第18回小説すばる新…

バラ色の怪物

遠藤トモユキ、2年C組。2学期の始業式、屋上で光が閃いた時から、彼のまわりは動きはじめた。奇行マニアのトラブルメーカー・吉川ミチル。行動する中学生の会/代表・三上ハルヒコ。そして、人波を切り裂き歩く、青いつなぎの男―。新しい出会いが遠藤にもたら…

APOGEE「アヒル」

私がこんなにも彼らが好きだったなんて、知らなかった。 彼らに出会ったのは、ランクとの対バンのフリーライブ。 今年の事。 ライブを見て、「ああ、私・・このバンドが好きだな」と思ったのが最初の感想。 そのクオリティの高さ、メンバーのお洒落度(そこ…

いつか彼女に言いたくて。

「無理無理!俺、絶対毒田だけは彼女にしたくねえな」 他愛もない、放課後の友人との会話。 出来ることなら、俺はあの時に戻ってこの言葉を取り消してやりたい。 しかしそんなことは出来るはずもなく、俺は未だに後悔していた。 あの時、少女漫画の展開よろし…

BAD BYE

ああ、アイツを見ているといい加減毎日うんざりする。 この学校に入学してから、一日に何度も目にする光景。 学校一の美人(らしい)と言われている毒田花子の周囲では、もてはやす者、憧れる者、興味本位に騒ぎ立てる者と様々な人間が存在する。 中学までは…

オトナの片思い

誰かに恋したら、次にどうすればよかったんだっけ―。いまをときめく男女11人の実力派作家たちが紡ぎだす、切ない恋模様。珠玉の恋愛アンソロジー。 --- 石田衣良/栗田有起/伊藤たかみ/山田あかね/三崎亜記/大島真寿美/大崎知仁/橋本紡/井上荒野/佐藤正午/…

バッテリーVI <文庫版>

「おれはピッチャーです。だから、誰にも負けません」いよいよ、巧たち新田東中は、強豪・横手二中との再試合の日を迎えようとしていた。試合を前に、両校それぞれの思いが揺れる。巧と豪を案じる海音寺、天才の門脇に対する感情をもてあます瑞垣、ひたすら…

続・APOGEEが売ってない。

もう、ありえない。 ありえない・・ 浦和タワレコありえない・・ マジで失望したよ。私は。 --- 何でAPOGEEの新曲が売ってないんじゃ~!!!! これは、もしかしたら今週末新宿まで行く羽目になるのか・・ 来週行くから行く予定もなかったのに。 …

バッテリーV <文庫版>

「何が欲しくて、ミットを構えてんだよ」──天才スラッガー門脇を有する横手との試合を控え、練習に励む新田東中。だが、巧と豪のバッテリーは、いまだにすれ違ったままで…? --- はい、連日読んでおりますバッテリーシリーズ第5弾。 実はこんなにじっくり…

おいおい!浦和タワレコ・・・!!

すっごくどうでもいい話なんですけど・・ 今日、会社帰りに浦和のタワレコ(今までのホームグラウンドだった新宿タワレコから、密やかに浦和へと移行)に寄ってきたわけなんですが。 明日、フジファブリックの若者のすべてと、THE NOVEMBERSのミ…

バッテリーIV<文庫版>

「戸村の声がかすれて、低くなる。『永倉、おまえ、やめるか?』身体が震えた。ずっと考えていたことだった…」強豪校・横手との練習試合で打ちのめされ、敗れた巧。キャッチャーとして球を捕り切れなかった豪は、部活でも巧を避け続ける。監督の戸村はバッテ…

バッテリーIII <文庫版>

「巧。おまえにだけは、絶対負けん。おれが、おまえにとってたったひとりの最高のキャッチャーだって心底わからせてやる」三年部員が引き起こした事件によって活動停止になっていた野球部。その処分明け、レギュラー対一年二年の紅白戦が行われ、巧たちは野…

最下位女子高生⑬ 「高校入学」

桜の季節。 新しい制服、初めての電車通学・・そして、これから始まる高校生活。 期待と、不安の入り混じった私の高校生活は、それはそれは期待に満ち溢れたものでございました。 入学式の日。 新しい制服とは言っても、中学時代もブレザーに赤ネクタイとい…

それでもボクはやってない

フリーターの金子徹平は、通勤ラッシュの電車で女子中学生から「痴漢したでしょ」と訴えられてしまう。まったく身に覚えのない金子は、話せば分かってもらえると思い、大人しく駅の事務室に行った。しかし、「ボクはやってない!」という訴えもむなしく、そ…

バッテリーII<文庫版>

「育ててもらわなくてもいい。誰の力を借りなくても、おれは最高のピッチャーになる。信じているのは自分の力だ―」中学生になり野球部に入部した巧と豪。二人を待っていたのは監督の徹底管理の下、流れ作業のように部活をこなす先輩部員達だった。監督に歯向…

11月の始めに。

ひんやりとした早朝の空気に、直に触れる指先はいつの間にか冷え切っている。 そろそろ手袋をはめようか、そんな事を思いながらポケットに手を突っ込んで駅へと歩く。 1時間に2本の電車。 電車が来るまでにホームで立ち尽くすのが、とても辛い季節になって…

バッテリー<文庫版>

「そうだ、本気になれよ。本気で向かってこい。―関係ないこと全部捨てて、おれの球だけを見ろよ」中学入学を目前に控えた春休み、岡山県境の地方都市、新田に引っ越してきた原田巧。天才ピッチャーとしての才能に絶大な自信を持ち、それゆえ時に冷酷なまでに…

日傘のお兄さん<文庫版>

それは突然だった。保育園の頃、毎日遊んでくれた大好きだったお兄さんが、中学生になった夏実の前に現われた。 「追われているんだ、かくまってくれないか」なんと、お兄さんはロリコン男としてネット上でマークされていて・・・! こうして、夏実とお兄さ…

密やかに。

「どうしたの?それ」 彼が柔らかい笑顔を見せる。 伸びるのが遅い私の髪は、どう頑張ってもまだボブ程度にしかならない。 元々少しばかり癖のある髪は、サラサラというには程遠い。 綺麗な栗色の髪色なんて、夢のまた夢。 身長は、158センチ。 どんなに…

めがね

才能ありますよ。ここにいる才能 とある春の日。 南の島の小さな町に小さなバッグを一つだけ手にした眼鏡をかけた一人の女がやってきた。 不思議な魅力を持ったその女は、サクラという。 サクラは、毎年この時期になるとバッグ一つでやってくるのだ。 時を同…

NO.6(ナンバーシックス)#6

矯正施設の地下深くへ辿りついた紫苑は、ネズミの過去を知る長老から、NO.6が犯した侵略と虐殺の歴史を聞かされる。聖都市を待ち受けるのは、破滅か、それとも救いか―最後の闘いをかけて、運命の扉が開かれる。 --- あさのあつこさんの、NO.6待望の最…

存在は、遠く。<2>

知人や家族しか来てくれなかったライブは、いつしか少しずつ観客を増やしていく。 本格的にレコーディングをして、デモ音源をレコード会社に送ってみたりもした。 流石にそんなに簡単に上手くはいかなかったけれど、私たちのバンドは上手く行っていた。 ・・…

存在は、遠く。<1>

『恋愛?そうですね、しいて言うなら・・中学の時の同級生に、ずっと片思いしてましたね(笑) その子、高校に入ってから急に綺麗になって。綺麗って一言で片付けられないくらい、はい(こちらに頷きかけながら)高校は別だったんですけど、俺らの学校にまで…

10月27日(土)フジファブリック 学園祭ライブ in東京工芸大学

行ってきました。で、無事に帰ってくることが出来ました。 台風がきているってあり得ないですよね、厚木までの遠い道のりなのに。 新宿から1時間近くかかる上、本厚木駅からも15分程かかる長い長い道のり。 途中雨にも負けず、風にも負けず、風で傘の骨が…

初恋温泉

温泉に泊まる5組の男女の恋愛小説集。突然妻に別れ話を切り出され、とまどう夫。雪の一軒宿の謎めいたカップル。初めて恋人と温泉旅館に泊まる高校生。熱海・青荷・黒川ほか、日常を少し離れた温泉宿で繰り広げられる男と女の風景- --- 吉田修一さんの本…

まほろ駅前多田便利軒

東京のはずれに位置する"まほろ市"。この街の駅前でひっそり営まれる便利屋稼業。今日の依頼人は何をもちこんでくるのか。痛快無比。開巷有益。やがて切ない便利屋物語。 --- 三浦しをんさんの、直木賞受賞作。 いやはや、直木賞も大納得でした。 面白か…

不健康そのもの。

何だかなあ・・ 先週の初めに、以前耳鼻科に行った時に処方された薬を飲みきってしまって(一週間分だったから)、それでも症状が一時的に回復し、「よ~し、これで快適♪」と思っていたら、水曜日。 朝起きたらまたも耳鳴り。 今もずっと耳鳴りがやみません…

僕の憂鬱

「太郎君、本当は私以外にも本気で付き合っていた子がいたのね。」 ここ最近就職活動で忙しく、なかなか会えず仕舞いだった彼女から珍しく電話がかかってきて、いつもの待ち合わせのカフェに呼び出された。 カフェオレの入ったカップを両手で包みこむように…

フィッシュストーリー

「なあ、この曲はちゃんと誰かに届いてるのかよ?」売れないロックバンドが最後のレコーディングで叫んだ声が時空を越えて奇蹟を起こす。デビュー第一短編から最新書き下ろし(150枚!)まで、小気味よい会話と伏線の妙が冴える伊坂ワールドの饗宴。 --- 伊坂…

真夜中の五分前 side-B

「砂漠で毛布を売らないか」IT企業の社長・野毛さんに誘われるまま会社を移った僕は、バイトと二人きりの職場で新しく働き始める。仕事は、客入りの悪い飲食店を生まれ変わらせること。単なる偶然か実力か、僕の仕事はすぐに軌道に乗り、業界では隠れた有名…