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パーマネント神喜劇

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「あんたの願い、叶えてあげる」
こんな神様、信じていいの――!?

デートの途中、突然時が止まった。動かない街に現れたのは、「神」と名乗る見慣れない二人の男。ペラペラまくしたてる二人に肩を叩かれ戻った世界は、あれ、何かが違う……?
面白さ、神話級! ! アヤしげな「神様」に願いを託し、叶えたり振り回されたりする人たちの、わちゃわちゃ神頼みエンターテインメント。

万城目学さんの本です。
 
前回の「バベル九朔」といい、最近のマキメ作品はちょっと難しいかなあという印象。
 
一つはドラマで、一つはアンソロジーで読んでいたものですが、なかなか不思議な世界観でした。
好みか好みでないかといえば、あまり好みではなかったけれど・・・
 
ただ、「バベル九朔」と「かのこちゃん」とかのこちゃんのお父さんも登場する嬉しいサプライズも。
かのこちゃんは本当に良い子やわー。
 
神様がもし本当にいるとしたら、こんな簡単に人の願いを叶えてくれたりするものなんでしょうか。
ちょっと憎めないキャラクターの神でした。
 
当たり屋の話が一番好きかな。
改心したあとの彼らのその後が気になるところです。
 
うーん、でもやっぱりマキメさん好きとしてはちょっと最近の作風は難しいかなと思ってしまいます。初期の突拍子もない作品やとっぴんぱらりの風太郎なんかもとても好みなので、またそういった作品もお願いしたいですね。
新刊が出る度追い続けて行きたい作家さんであることに変わりはないのですが。
(3.5点)