「こ、こ、これ一応誘拐だから」中学生の美希は部活帰りに突然車に連れ込まれた。犯人は西小原さん。若くして美希を生んだ母の恋人だ。痴話げんかの腹いせらしい。呆れた美希はいつも自由奔放な母を心配させるため、動揺する西小原さんをドライブへ誘い出し…(「西小原さんの誘拐計画」より)。好きなのにうまく言えない!?不器用な恋愛初心者たちを描く八つの心温まる物語。
椰月美智子さんの本です。
それぞれ繋がりのない短編集なのかなと読み進めていったら、繋がりのある事に気付いて嬉しくなりました。
ちょっと情けなかったり格好悪かったり、だけど憎めない愛すべきキャラクター達が沢山登場し、微笑ましく読めました。
純愛？と思うものもありましたが、「やさしい太陽」「ｵｹﾀﾆ君の不覚」「1Fヒナドル」「アマリリス洋子」が好みでした。
今のところ読んできた椰月さんの作品に外れはない感じ！
他の作品も読んでみたいと思います。
（4点）
