No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ

イメージ 1
 
 
パピヨンの姿をした八百万の神・モノクロと暮らして四ヵ月。祖母の家に帰省した美綾は、自身の才能や適性が見出せず、焦燥感を抱いていた。東京へ戻る直前、美綾は神官の娘・門宮弓月の誘いで夜の氷川神社を訪れ、境内で光る蛇のビジョンを見る。それは神気だとモノクロは言う。美綾を「能力者」と認識した「視える」男,
飛葉周は彼女につきまとい、仲間になるよう迫る。

荻原規子さんの「エチュード」シリーズ第二弾(このシリーズの読み方は分からないので何となく名付けた)。
 
一巻ではまだ序章も序章という感じで、いまいち入り込めないままだったので、二巻には結構期待しておりました。
というのも、最初からはまった「西の善き魔女」シリーズとは違い「RDG」も最初はそこまでのめりこむことができなかったクチで。
中盤から一気に面白くなって今ではすっかり好きなシリーズになりましたが、となるとこのシリーズも2巻からなのでは・・・と勝手に思っていたのです。
 
その予想は当たらずも遠からず。
 
正直、3分の2くらいまでは遅々として進まないというか・・・入り込めなかったんですが。
 
気味が悪いというか不穏な存在の「ヒバシュウ」(ピカチュウと同じ発音らしい)がストーカーし始めてくるあたりから、どうなるんだとぞわぞわとした気持ち悪さが襲ってきて、いつの間にやら引き込まれていました。
 
また、八百万の神で見た目は可愛らしいパピヨンで、たまに人間の男の子になるモノクロの進化(前回はできなかったことがどんどんアップデートされてできるようになっている!)、美綾との淡い恋の予感みたいな(まだ本当に微弱だけど)ものも見えて来て、今後が楽しみになってきました。
 
それにしても、「修験道」やら「式神」やらの言葉が出てくると、「RDG」とのリンクを想像してしまうのは荻原さんの作品が好きな人なら当然ですかねー。
 
今回は、埼玉・大宮の氷川神社秩父三峯神社やら埼玉が出てきたりしたので、何処かで「RDG」と繋がったりしないかしらーと淡い期待。
でもまあ、それはなさそうですけどねー。
 
今後、シリーズがどうなっていくのか楽しみです。
(4点)