ニュースでかつての級友・岬洋介の名を聞いた鷹村亮は、高校時代に起きた殺人事件のことを思い出す。岐阜県立加茂北高校音楽科の面々は、九月に行われる発表会に向け、夏休みも校内での練習に励んでいた。しかし、豪雨によって土砂崩れが発生し、一同は校内に閉じ込められてしまう。そんななか、校舎を抜け出したクラスの問題児・岩倉が何者かに殺害された。警察に疑いをかけられた岬は、素人探偵さながら、自らの嫌疑を晴らすため独自に調査を開始する――
中山七里さんの本です。
予約をして大分経ってようやく手元にやってきたのですが、文庫化してる・・・！
なんというタイミング。
ともあれ、久々の岬シリーズ。
久しぶり過ぎて、岬先生がどういう人だったかとか、設定があまり思い出せず・・・前半は苦戦しました。
今回は岬の高校時代の話。
岐阜県といえば、中山さんのご出身よねえ・・・なんてそんなこと関係ないか、なんて思っていたら、ラストでたまげました！(笑)
まさかの展開。
ミステリ小説にありがちと言えばありがちだけど、中山さんだからこその意外性というか遊び心でした。
それだけ、やっぱりこの作品への想いが強いっていうことなんでしょうかね。
続編(仮）もあるのかなあ。気になります。
好きなシリーズなので、一度シリーズを一気読みしたいですね。
それにしても・・・クラスメイトがくずばっかりで読んでいて辟易してしまいました。
先生すら疑わしく思えてもうすっかりやられた(笑)
小説、主に文字だけでクラシックの「音」の表現をここまでできる人って、本当凄い。
一瞬で人を惹きつけて虜にする岬のピアノ。一度聞いてみたいものです。
（4点）
