本名・安達寛高氏の作家名義の作品を一冊に集約するという、前代未聞・ファンにはたまらない贅沢な一冊です。
書店で見かけたのはもうずいぶん前の事だけれども、やっと読む事ができました。
中田さんの作品は2作ともに既にアンソロジーで読んでいましたが、やっぱり好きですね。
山白さんの作風は黒乙一な感じで、結構グロくて怖い感じなので苦手でしたが、トランシーバーは震災の話が絡んでくるせいもあって、何とも切ない。それでも前を向いていくラストが印象的でした。
乙一さんらしいユーモアと切なさ、驚きが一つに凝縮されている感じで楽しめました。
しかし安達さん作家名義ってこんなにあったのかと・・・!
ぜひとも第二弾、第三弾にも期待したいところです。
(4.5点)