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ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上)

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宿敵ザラチェンコと対決したリスベットは、相手に重傷を負わせたものの、自らも傷つき、瀕死の状態に陥ってしまった。現場に駆けつけたミカエルの手配で、リスベットとザラチェンコは病院に送られ、一命を取りとめる。だが、彼女を拉致した金髪の巨人は逃走してしまう。この事件は、公安警察の特別分析班の元班長グルベリに衝撃を与えた。特別分析班は、政府でも知る人の少ない秘密の組織で、ソ連のスパイだったザラチェンコの亡命を極秘裡に受け入れ、彼を匿ってきた。今回の事件がきっかけでそれが明るみに出れば、特別分析班は糾弾されることになるからだ。グルベリは班のメンバーを集め、秘密を守るための計画を立案する。その中には、リスベットの口を封じる卑劣な方策も含まれていた……

スティーグ・ラーソンさんの「ミレニアム」三部作、とうとう最後の上巻を読み終えてしまいました。
 
二部ではリスベットが瀕死の状態で終わり、え!これどうなるの?!という感じだったのですが、第三部はちゃんとその続きからでほっとしつつ(笑)
 
リスベットだけではなく、ザラチェンコも病院に運ばれ、二人ともに九死に一生を得るというところから物語は始まります。
もう死んでしまうのかと思われたリスベットの回復が遅れるなか、ザラチェンコはリスベットの病室の前まで自力で歩いてこられるくらいに回復している。
こんな近くにいたらまた命を狙われてもおかしくないじゃん、どうなっちゃうの?!と思った矢先、ザラチェンコはまさかの展開に。
 
そしてリスベットの汚名を晴らすべく動く、ミカエルをはじめとした「ミレニアム」チーム、内部の不正に気付き、事件の真相を追う警察チーム、そして再びリスベットを含めた過去の不祥事を丸ごと隠ぺいしようと動きだす公安チームのそれぞれの思惑が絡みあい、続きが気になって仕方ありません。
 
とうとうリスベットがミカエルからのメッセージを読む事ができるまでに回復したとき、つまりミカエルの何か壮大な計画らしきものを知ったとき、繋がった!と思うと嬉しくてニヤリとしてしまうし。
 
ページをめくる手が止まらない面白さでした。
 
とうとう三部作の下巻を読んでおりますが、終わってしまうのが悲しい。
だけど続きが気になるので読みたい・・・というジレンマ。
 
作家は既に亡くなっているということだけど、続編の四部作は出ているのですよね。
とりあえず三部作を読み終えたらそっちも読んでみたいなと思っています。
(4.5点)