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ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下

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ミカエルはハリエット失踪事件に関する膨大な資料を調べる一方、ヘンリックの一族のいわくありげな人々の中に分け入っていく。だが謎は深まるばかりで、助手が必要と感じた彼は、背中にドラゴンのタトゥーを入れた女性調査員リスベットの存在を知り、彼女の協力を得ることに成功する。二人の調査で明かされる忌まわしい事実とは?

くっそ。
面白かったんだけど!流石だな、このセンス!
 
スティーグ・ラーソンさんのミレニアム三部作の一部、下巻です。
 
例の如く、面白いからと貸してもらったものなのだが、もう返す事もできなくてくそうと思っていたんです。
が、上巻も読んだし、とりあえず読んでからどうするか考えようと思って読み始めると。
 
なんでしょうね、もう結構急に、という感じなんですが、面白くなってきて!
 
上巻は物語のほんの序章、かなり煩雑で似た名前の(一族だから仕方ないが)人が沢山出てくるため、登場人物の把握にだけ気を取られてしまった感があったのですが、上巻で謎とされていた事件であるとか、それと同時にミカエルを刑務所行きにした人物への報復であるとか、色々と散らばっていた謎が一気に解決していく様は見事でした。
 
ミステリといえば、という要素がふんだんに盛り込まれているから、ヴァンゲル一族の話だけではなく、リスベットの過去の話であるとか、色々な視点からも楽しめる展開でした。
 
それにしても、結構いい歳のこのミカエルのモテっぷり(笑)
 
初めての恋と自覚したリスベットだけど、何とも微笑ましさすら覚えるラストでした。
 
三部作といえ、ヴァンゲル一族の事件は解決。今後どういう風に話が続いていくのだろうと気になるので、読んでみたいと思います。
もう借りられないから図書館で借りようと思ったのに、二部だけ丁度置いてなくてなんか悔しかったです。
(4点)