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アンマーとぼくら

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休暇で沖縄に帰ってきたリョウは、親孝行のため「おかあさん」と3日間島内を観光する。一人目の「お母さん」はリョウが子どもの頃に亡くなり、再婚した父も逝ってしまった。観光を続けるうち、リョウは何かがおかしいことに気がつく。

有川浩さんの本です。

「明日の子供たち」以来の有川さん。
しばらく読んでいなかったせいもありますが、大分読みやすい文章を書かれるようになったなあという印象。
初期の頃はラノベ的な印象やエンタメ要素たっぷりな感じでしたもんね(好きですけど)。

この不思議な三日間の真相は予想通りでしたが、一度も訪れたことのない沖縄という土地を旅する話でもあるので、そういった意味では面白く読めました。

子供のお父さんは実際こんな人がお父さんだったら苦労するんだろうな、という感じですが、こんなにも愛してくれる妻を持てたことはすごいうらやましいですね。

現在と過去の家族で過ごした日々が交差するので、夢を見ているような不思議な心地の話でした。
(3.5点)