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あきない世傳 金と銀(五) 転流篇

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大坂天満の呉服商、五鈴屋の六代目店主の女房となった主人公、幸。三兄弟に嫁す、という数奇な運命を受け容れた彼女に、お家さんの富久は五鈴屋の将来を託して息を引き取った。「女名前禁止」の掟のある大坂で、幸は、夫・智蔵の理解のもと、奉公人らと心をひとつにして商いを広げていく。だが、そんな幸たちの前に新たな試練が待ち受けていた。果たして幸は、そして五鈴屋は、あきない戦国時代を勝ち進んでいくことができるのか。

高田郁さんの本です。

ようやく最新刊を読むことができました!

(ネタばれあり)
実の母親の死、ようやく授かった子供の死など辛いことは重なりつつも、順調に売り上げを伸ばしていく五鈴屋。

今回も皆で協力して売り上げを伸ばすことに大成功したあのシーンでは思わず目頭が熱くなってしまいました。

幸の妹と、お竹どんとお梅どんも商いに少し絡む展開があって、女性も活躍しているという点が嬉しいですね。

まさかというか、やっぱりというか・・・ラストの展開はもう高田さんそれくらいでやめてー!と思う試練が幸に降りかかります。

三兄弟の中で唯一まともな智蔵と幸せな日々を過ごしているのを読んできただけに、本当に最後の最後であまりにも辛いです。
続きが相変わらず気になりますが、嬉しいことに「みをつくし料理帖」の最新刊が出たとのことで、このシリーズの続きが出るのは大分後になる様子。

みをつくしシリーズが読めるのも楽しみだけど、このシリーズも気になるー!
果たして次巻でどうなるのか、楽しみです。
(4.5点)