No-music.No-life

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バベル九朔

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作家志望の「夢」を抱き、 雑居ビル「バベル九朔」の管理人を務めている俺の前に、ある日、全身黒ずくめの「カラス女」が現われ問うてきた……「扉は、どこ? バベルは壊れかけている」。巨大ネズミの徘徊、空き巣事件発生、店子の家賃滞納、小説新人賞への挑戦――心が安まる暇もない俺がうっかり触れた一枚の絵。その瞬間、俺はなぜか湖で溺れていた。そこで出会った見知らぬ少女から、「鍵」を受け取った俺の前に出現したのは――雲をも貫く、巨大な塔だった。

万城目学さんの本です。
 
なんでしょう・・・凄く「不思議な」という表現が一番しっくりくるというか。
 
読むにくいとか、途中で挫折しとうとか、つまらないとか、そういうんじゃないんです。
ページをめくる手が重い訳でもなく。
 
けれど、最後のページを読み終えても、最後までしっくりこない。
というか理解が難しい。
 
「よく、分からなかった」
 
これにつきると思います。
 
最近のマキメさんの作品の中では、知識がない故に入り込めなかった「悟浄出立」なんかがありますが、この作品の感想とも違う。
 
初めてマキメ氏の作品で「よく分からなかった」なんていう感想を抱いてしまいました。
 
この話を理解できる人って、凄いかもしれない。
このカオス、混沌とした世界感・・・うーん、やっぱりよく分からない。
 
そして烏が更に苦手になりました。
いくら胸の谷間が素敵でも・・・こんな女性は嫌だ(笑)
(3.5点)