No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

一週間のしごと

イメージ 1
 
 
幼馴染の菜加には拾い癖があった。犬や猫、果てはアルマジロなど処理に困るものばかり拾ってくるのだ。いつも後始末は恭平の役目。恭平はいつも、「猪突猛進」という言葉を地でゆくかのような菜加の言動に振り回されてばかりいる。そんな菜加がまたしても拾ってきたのは―人間の子供。渋谷の雑踏で置き去りにされたのを見て連れてきたのだというが、この行為がのちに恭平の友人・忍や菜加の弟・克己を巻き込んだ上、あんな結末を迎えるなどとは、このときの恭平には予想すらできなかった!

永嶋恵美さんの本です。
 
年内に読み終えられるかなと思っていたのですが、結局年明けに読み終わりました。
 
いやー、これ面白かったです。
大分自分好みでした。
 
学園ミステリ、というジャンルがあるのであればまさにそんな作品。
 
拾い癖のある幼馴染の菜加。
そんな菜加にいつの間にか振り回されている弟と恭平。
 
まさか人間の子供を連れ帰ってくるなんて!という冒頭の展開から、菜加、弟君、恭平の視点と誰か分からない女性の話が章の最後に語られていく。
 
普通の学園モノっぽい雰囲気を匂わせつつ(忍とのやりとりとか)、いつの間にか事件性が増して来て、後半から続きが気になってどんどん読み進めていました。
 
忍の二面性が見えてきた時にはショックと同時に、信じたくない・・・でもやっぱりそうなの・・・!?という気持ちで読んでいて、ラストはハラハラ。楽しく読めました。
 
シリーズものにもできそうな感じですけど、ないのかなあ。
 
(4点)