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世にも奇妙な君物語

 
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いくら流行っているからといって、経済的にも精神的にも自立した大人が、なぜ一緒に住むのか(第1話「シェアハウさない」)。その人がどれだけ「リア充」であるかを評価する、「コミュニケーション能力促進法」が施行された世界。知子のもとに、一枚の葉書が届く(第2話「リア充裁判」)。親のクレームにより、幼稚園内で、立っている金次郎像が座っているものに変えられた!(第3話「立て!金次郎」)。…そしてすべての謎は、第5話「脇役バトルロワイアル」に集約される。

朝井リョウさんの本です。
 
世にも奇妙な物語のファンである朝井さんが、映像化を夢見て勝手に原作を書き下ろした五編を収録しているとのこと。
 
何だかんだと時々観てしまうドラマですが、感動する話やSFチックな話もたまにありますよね。
ただ、この朝井さんが書き下ろした5編中4編は後味悪い系です。
そして、これを読んで、朝井さんはいやミスもいける!と確信しました。
 
元々文章力もある方ですけども、かなり引き出しが沢山ある作家さんでもありますよね。
「シェアハウさない」なんてまさにミステリ的なドキドキ感がありましたし、ラストのぞっとする感じも凄く良かったです(話的には後味悪いんですけどね)
 
最後の「脇役バトルロワイヤル」は実在のあの俳優さん達を彷彿とさせる(笑)人物達が登場します。
それも含めて2時間のドラマとして本当に実現してくれたらとても面白そう!と思えました。
勿論、「脇役~」はご本人達が演じてくれることが前提ですけどね。
 
朝井さんの新境地を魅せていただきました。
面白かったです!
(4.5点)