No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

西の善き魔女[4] 星の詩の巻

イメージ 1
 
神話でなく現実を―私の力でつかんでみせる。変革と成長の物語。書き下ろし外伝「真昼の星迷走」収録。


荻原規子さんの本です。
 
このシリーズも、とうとう最終巻。
分厚くて読むのが大変だったけど、巻を読み進めるにつれ、読むペースもどんどん上がって行きました。
続きが凄く気になって気になって、早く読みたくてうずうずしていたのに、いざ読み終えて見ると興奮が過ぎてぼーっとしてしまうほど面白かったです。
 
最終巻は、外伝2編が収録。
外伝2では、女王候補の一人であるアデイルの話。
ルーンに良く似た男の子との出会い。
この子と恋愛沙汰になったら面白かったけど・・・アデイルの気持ちがきちんと描かれていて、読み手としては分かってはいたけど、それを知ることが出来て何だか恥ずかしいような嬉しいような気持ちになってしまいました。
 
外伝3では、フィリエルとルーンの話。
ルーンに近づくレアンドラが、結構本気でルーンを落とそうとあの手この手と色仕掛けで迫りますが、ルーンが頑としてフィリエルを信じてレアンドラを拒むのでほっとしたり(笑)
 
ルーンの兄と思われる男の子と、ルーンが対面するシーンはありませんでしたが、フィリエルの父親の行方や、3人の女王候補が国を統治する時代の世界情勢や、勿論フィリエルとルーンの恋の進展も非常に気になるところ。
 
とにかく脇役に至るまで愛すべきキャラクターが多々いるため、ここで終わってしまうのがとにかく惜しい気がしてなりません。
気になるあの脇役の行方は?と思いながら、しばらく妄想にふけってしまいそうです。
 
とても面白く、大満足のシリーズでした!