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西の善き魔女 <8> 真昼の星迷走

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長い旅路を経て、大切な想いを確かめ合ったフィリエルとルーンだったが、3人目の女王候補と認められたはずのフィリエルに大きな危険が近づいていた。互いに相手を守りたいと強く願い、2人は再会を誓ってそれぞれ命を賭けた旅に出る―世界の賢者・フィーリを倒すために。世界の果てを目指すルーンと、吟遊詩人の再生を試みるフィリエル。フィーリの見えざる手が迫る中、再会を果たした2人が賢者の塔で目にしたものとは!?


荻原規子さんの「西の善き魔女」シリーズ最終巻。
 
ハードカバー版で出会いすっかりはまってしまったシリーズ。
角川版で新刊が出る度にまた読めると楽しみにしていたのですが、とうとう完結編です。
 
今回はフィリエルとルーンがメインのお話。
ルーンの傍にいるという道を選んだ女王候補のフィリエルは、厳しい試練に立ち向かっていきます。
 
いつも優しくなくても、不安や迷いがあった時、必ず手を差し伸べてくれるという存在がいること。
どんなに深い闇に囚われそうになっても、必ず光へ導いてくれる存在があるということ。
 
フィリエルとルーンのお互いを想う気持ちが眩しく、とても素敵です。
 
それにしても、レアンドラの誘惑に打ち勝ったルーンは男ですね!(笑)
何処か似た影を持っているような気がしていましたが、レアンドラの過去の闇もなかなか深いと思われ・・・。
今の自信たっぷりのレアンドラになるまでの過程とか、色々気になるところは多かったですが・・・これで終わりなんですよね。
 
前巻で出てきたあのカップルもさりげなく登場。
 
とても楽しいシリーズでした。
(5点)