フィリエルは、幼なじみのルーンを守るため、女王候補の伯爵令嬢アデイルへの協力を約束する。貴族の娘にふさわしい教養を身につけるべく入学した全寮制の女学校は、男子禁制の清らかさとは逆に、陰謀が渦巻いていた。さらに、命をねらわれているルーンが身をかくすため、女装して女学校に編入することになり…。フィリエルは、麦穂の乙女祭で命をかけた真剣の試合に挑む。
荻原規子さんの本です。
購入してなかなか読む機会がもてなかったのでようやく読むことができました。
学院に編入することになったフィリエル。
殺人すら平気で行われる女子だけの園で暗躍する生徒会と、そのバックの大きな存在。
ルーンが女装して入学してくるのは驚きますが、ルーンの抱える闇を女王候補の一人であるレアンドラが付け入ろうとしているのが怖くもあり、魅惑的でもあります。
ルーンがフィリエルに対して思う気持ちと、ルーンに対する気持ちに自分で気づいていないフィリエルとの会話はかみ合いません。
今はまだ子供っぽさが残る関係ですが、これからどんどん切なくなっていくのですよねえ。
角川文庫版、3巻はまだ出ないのでしょうか？
早く続きが読みたい！
（4点）
